ダウンロード数: 3191
このアイテムのファイル:
ファイル | 記述 | サイズ | フォーマット | |
---|---|---|---|---|
edsy0606.pdf | 844.52 kB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | 映画の「戦後総力戦体制」 |
その他のタイトル: | Total war system in the postwar film |
著者: | 赤上, 裕幸 |
著者名の別形: | Akagami, Hiroyuki |
発行日: | 31-Mar-2007 |
出版者: | 京都大学大学院教育学研究科生涯教育学講座 |
誌名: | 京都大学生涯教育学・図書館情報学研究 |
巻: | 6 |
開始ページ: | 43 |
終了ページ: | 52 |
抄録: | GHQ(General Headquarters、連合国総司令部)による占領期から特にその終結期にかけて「戦後反戦映画」が多数作られ、興行的にも大きな成功を収めている。1950年の『また逢う目まで』、『暁の脱走』、『きけわだつみの声』、1953年の『ひめゆりの塔』、『君の名は(第1・2部)』、1954年の『二十四の瞳』、『君の名は(第3部)』などがそれにあたる。 これらの反戦映画が、戦時中の映画体制との関わりの中で語られることはほとんどない。しかし、戦意高揚映画が多数作られ戦争に邁進していった戦中と、反戦映画が多数作られ平和国家建設に邁進していった戦後と、一体どれほどの違いがあるというのだろうか。近年のメディア史研究においては、戦前戦後の間に「断絶」ではなく「連続性」が存在すること、すなわち戦後のマス・コミュニケーション学のパラダイムが、戦中の総力戦体制に由来するということが指摘されている。 本論文では、この「総力戦の継続」という視点に着目し、占領期を中心とした時期(1945年~54年)を「戦後総力戦体制」と定義し、戦中も含めたメディア史の流れの中で、いかに「戦後反戦映画」を位置付けることができるかに重点をおいて分析していく。 |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/44031 |
出現コレクション: | 第6号 |
このリポジトリに保管されているアイテムはすべて著作権により保護されています。