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タイトル: 類型学序説 : ロシア・ソヴエト言語研究の貢献
著者: 山口, 巌  KAKEN_name
著者名の別形: Yamaguchi, Iwao
キーワード: 類型論(言語学)
言語学
発行日: Oct-1995
出版者: 京都大学学術出版会
引用: 山口巖. 類型学序説 : ロシア・ソヴエト言語研究の貢献. 京都大学学術出版会. 1995, 320p.
抄録: 言語の音韻・文法上の、表現上の数々の諸現象は、比較言語学や類型学によって扱われてきたが、統一的・体系的というには程遠かった。近年、内容的類型学が、形式的類型学の精密化を介して、諸現象の言語の類型との深い関わりを明らかにしはじめている。それらの過程を類型学の概念にはじまり応用に至るまでの諸論によりときあかす。
目次: 第1部 類型学の概念 [1]
1. 類型学の先駆者 フンボルトとサピア [3]
2. 類型学の意味 [19]
3. 現代の言語学における類型学 [24]
4. ロシアにおける類型学的研究 : その初期 [35]
5. 旧ソヴェトにおける類型学的研究 : 20-40年代 [42]
6. 内容的類型学研究の進展 I. 能格言語 [65]
7. 内容的類型学研究の進展 II. 活格言語 [83]
8. 多分類言語 [112]
9. いわゆる混合類型の諸問題 [116]
10. まとめ [118]
第2部 ロシア語の類型学の諸問題 [125]
1. はじめに [127]
2. 活動体と不活動体 [129]
3. 述語機能の強化 : 形容詞単語尾形述語の成立 [139]
4. 述語の相対的独立性の強化 [142]
5. 名詞類の述語性の強化 [146]
6. 主語と述語との関係の弱化 I. 非人称形 [149]
7. 主語と述語との関係の弱化 II. 不定法文の発達 [155]
8. その他の特異な現象 I. 所有の構文 [157]
9. その他の特異な現象 II. 不定人称文 [162]
10. まとめ [164]
第3部 形式的類型学 [167]
1. はじめに [169]
2. 予備概念 [170]
反射律,対称律,推移律 [170]
分割,同値類 [170]
語と連絲 [171]
句と言語, 正しい連絲 [171]
文脈, 許容および置換 [171]
S同値とS類, Γ類 [172]
写像, 関数 [172]
P写像,有標的なP写像, 完全なP写像 [173]
P文脈, P許容, P置換 [173]
誘導された集合, 誘導された分割, 初期細胞 [174]
初期類によって生成された系列, 基礎文法カテゴリー [174]
文法的同音異義 [175]
タイプ [176] ΓS連鎖, 部 [177]
3. 言語の種類 [177]
無形態の言語 [177]
極端に文法化した言語 [179]
ST正規な言語, 完全に正規な言語 [180]
単純な言語, 自由変異 [182]
規範化された言語,文法的変異体 [183]
完全に単純な言語, 完全に単純な語 [184]
理想的に単純な言語, 連結類 [185]
完備した言語 [186]
形式的に等質な言語 [186]
完全に等質な語, 完全に等質な言語, パラダイムをもつもの [188]
制限された等質性をもつ言語および語 [189]
整合的なパラダイム[190]
Γ関係 [192]
変形関係 [193]
変形条件を満たすパラダイムをもつ言語 [195]
4. 文法のカテゴリーのモデル化 [197]
予備概念, 文脈の容量 [197]
予備概念, 文法カテゴリー, カテゴリー束など [198]
格の決定の一方法 [199]
T判別的文脈とT判別的句 [201]
格形成文脈 [202]
まとめ [207]
第4部 類型学の応用 : 比較言語学におけるガムクレリゼらの試み [209]
1. 比較言語学と類型学 [211]
2. 音韻体系 : 印欧語の破裂音 [217]
喉音の取り扱いとケントゥム, サテム語群 [227]
破裂音の通時的変化 [229]
アルメニア語の体系 [231]
サンスクリットの体系 [232]
印欧語のs [233]
語根の構造 [235]
3. 形態論 [239]
印欧祖語の類型 [239]
4. 名詞 [251]
5. 動詞 [262]
6. まとめ [272]
跋 [276]
註 [277]
索引 [301]
URI: http://hdl.handle.net/2433/65845
関連リンク: http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?isbn=9784876980253
出現コレクション:京都大学学術出版会発行の研究書

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