ダウンロード数: 1640
このアイテムのファイル:
ファイル | 記述 | サイズ | フォーマット | |
---|---|---|---|---|
Adachi1997a.pdf | 22.58 MB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | 近代ドイツの農村社会と農業労働者 : <土着>と<他所者>のあいだ |
著者: | 足立, 芳宏 |
著者名の別形: | Adachi, Yoshihiro |
キーワード: | 農村 -- ドイツ 農業労働者 ナチズム 農村 -- ドイツ -- 歴史 |
発行日: | Dec-1997 |
出版者: | 京都大学学術出版会 |
引用: | 足立芳宏編著. 近代ドイツの農村社会と農業労働者-<土着>と<他所者>のあいだ. 京都大学学術出版会. 1997, 350p. |
抄録: | 前世紀末から今世紀初頭のドイツにおける「土着」(大農や小規模農民)と「他所者」(季節労働者たち)の文化的・経済的葛藤に注目して、農村のナチ化と現代社会の成立のダイナミズムを明らかにする。生き生きとした史料描写と精緻な分析によって、農村ファシズム論に新しい道を開く秀作。 |
目次: | 巻頭 地図 序章 課題と視角 : 近代ドイツ農村史研究と農業労働者 [1] I 農民とナチズム : 「中間層テーゼ」について [4] II「連続性」論と批判派 : 旧西ドイツにおける研究について [8] III 農業労働者論 : 「階級」から「エスニシティ」問題へ [12] 1 「農業資本主義化=単一の農村プロレタリアート形成」論 2 旧西ドイツ社会史派の農業労働者論 : J・フレミングとK・バーデ IV 本書の課題と視角 [20] 第I部 第二帝政期における農村社会と農業労働者 第一章 北西ドイツにおける大農-農業奉公人 : 「家」と「移動」と「自由」と [35] はじめに [37] 第一節 マルシュ地方の農業展開と農業労働力市場 [39] 第二節 ゲマインデの社会空間 [51] 第三節 大農-農業奉公人の雇用関係 [59] 1 復活祭をめぐる紛争から 2 「ひどい農場 der schlechter Hof」の事例から」/ 3 奉公人条例の現実の運用と「契約破棄」の状況 おわりに [71] 第二章 北西ドイツ農村における「土着」と「他所者(フレムデ)」 : 蒸気脱穀機と農村放浪者 [81] はじめに [83] 第一節 土着の農業労働者家族の生活と労働 [84] 1 生活 2 雇用と労働 3 生活の不安定化に対する対応 第二節 「他所者」農業移動労働者 : 東欧季節労働者とモナーヘン [95] 1 東欧季節労働者 2 モナーヘン 第三節 脱穀労働者の保険問題 [106] 1 脱穀労働者JWの災害補償負担をめぐる問題 2 賃脱穀機所有者たちによる脱穀労働者のための健康保険設立の運動 3 強制加入のゲマインデ健康保険の設立 おわりに [118] 補論 北ドイツ農村におけるスウェーデン人奉公人 [138] 1 北ドイツ農村の基本的構成 2 スウェーデン人奉公人の雇用形態 3 スウェーデン人マークトの問題 4 「家父長」的支配と「他所者」のホーフゲンガー 第三章 近代ドイツ農村と外国人季節労働者 : 甜菜と「ポーランド人」 [141] はじめに [143] 第一節 集約化と「外国人季節労働者」の導入 [149] 1 甜菜糖業の展開 2 農業雇用関係の変化 3 東欧季節労働者導入の規模と地域差 第二節 農場での労働と紛争 : 「契約破棄」を中心に [170] 1 賃金を不満とする「契約破棄」 2 季節労働者におけるジェンダーの問題 3 組頭Vorschnitterについて 4「契約破棄」の全体像と処分の実態 第三節 「営舎」と「外国人労働者」の形成 [186] 1 「住」と性 2 「寝」の実態 3 「住」と病 おわりに [198] 第II部 ワイマール・ドイツにおける農村社会と農業労働者 第四章 北西ドイツの農業労働者と農村ナチズム形成 : ディトマルシェン 一九二五年-一九三三年 [213] はじめに [215] 第一節 農業労働者の実態と「開かれた」季節労働市場 [217] 第二節 農業労働者制度 : 協約体制の部分的成立と国家の労働市場管理 [225] 第三節 脱穀移動労働者とストライキ [232] 1 農村放浪者としての移動脱穀労働者モナーヘン 2 脱穀労働者のストライキ 第四節 脱穀労働者とコミュニズム : 農村ナチ化のもう一つの局面 [241] おわりに [248] 第五章 後期ワイマール時代のグーツの世界 : 消費と「自立」と「国民化」と [259] はじめに [261] 第一節 グーツの労働編成と雇用制度の変化 [262] 第二節 雇用紛争分析 : 奉公人的雇用関係の現代化 [267] 1 家族と雇用 2 住宅問題 3 虐待 4 雇用紛争の全体像 第三節 農業労働者の日常生活のあり方と組合運動 [275] 1 消費 2 社会的交わりの階層化と組合運動による「鋳なおし」 3 組合の日常活動 第四節 「小所有化」と外国人労働者問題 [287] 1 住宅問題と外国人労働者 2 住宅建設と入植 おわりに [293] 補説 ハノーファー農村における女性労働者とナチズム [307] 1 農村女性労働者の三つのグループ 2 家族に規定された農村女性労働者の行動とナチズム受容のあり方 終章 : ドイツ農村における「土着」と「他所者(フレムデ)」 [313] 1 農村下層民の社会的自立論 2 農村における「他所者(フレムデ)」の問題 3 農村のナチ化論 参考文献 [321] あとがき [337] 索引 |
記述: | 1999年度 日本農業経済学会学術賞 |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/65846 |
関連リンク: | http://www.kyoto-up.or.jp/book.php?isbn=9784876980499 |
出現コレクション: | 京都大学学術出版会発行の研究書 |
このリポジトリに保管されているアイテムはすべて著作権により保護されています。