全体を把握するようにって言われたので、まずは要約の部分はちょっとじっくりめに読んでます。どのような対象者で、どういうふうな方法で、何を知るために、どういうことをしてるのかっていうことをまず頭に入れたかったので、じっくり目に、ゆっくり読むようにしました。  この段階で。事例はわかってなくって、問題、目的に移っていって。この筆者が、一体どういうどういうところに問題を置いていて、どういう考えの人で、何を引いてきているのかっていうのは、全体を掴むうえでも大事かなと思ってたので。比較的ゆっくり目にというか、じっくり目に読んでました。  引用文献になってる先生は、私もよく読んでいる人なので。どの本のことかなっていうのを確認しようかな、どうしようかな、と思いながら、読み進めているというかんじです。  思春期の話っていうことで。割とわかりやすいというか。よく言われている話やなぁと思いながら、2ページに行っていて。こころの理論については、ずっと自閉に関しては言われていることで、概してそんなに新しいことを言っているわけではないなぁと思いながら。概要の把握のために読んではいますが、そこまで力を入れずに読んでいるかんじです。2次障害の部分もよく言われていることなので、そのまま読んでました。  が、その後は。2ページ目の下の辺りで、これは事例論文かぁと気づいて。もともと、ちょっと研究論文かなぁと思っていたので。事例論文なんだっていうことに気付いて。何が知れるのかなぁっていうのは考えながら読んでます。  目的なんかは軽く読むあたりにしてて。大体タイトルからもわかってたので、事例に入ってます。事例の概要についてもあんまり詳しく書かれてるわけではないなぁと思ったので、このあたりは比較的読み飛ばしつつ、軽めに読んでいるというかんじです。  乳児期、幼児期の話を読みながら。此時に、この子、ホンマに発達障害なんかなということは考え始めてました。事例始めて。どれくらいまで事例あるのかっていうのは確認しとこうと思って、ページはめくりました。  事例なので、流れとか、どのあたりでどういうトラブルがあったのかとかは、頭に入れておきたいなぁと思ったので、時期とかはちょっと〇をつけたりしています。小4なので、10歳の壁とか、色々と躓く時期やなぁと思いながら読んでました。  成育歴とかも大分端折って書かれてるので。そこは簡単にと思いながら、このあたりで。量ですね。このあとどれくらい文献、事例が続くのかっていうのをちょっと確認して、読み始めました。  クライエント自身の問題として、小4で鬱状態っていうのがあったので。小4て割と10歳の壁とかいろいろな問題もあるので。そのあたりにチェックを入れつつ、読み進めて。時間の経過だったりっていうのが大事かなとは思ったので、その辺りを押さえようと思いながら読んでました。  ここは普通に、頭に事例を入れつつ。心理療法の導入で、そこに目的もあったので。そこは大事かなと思って、そこには線を引っ張ってます。  治療構造。治療の内容については、どこでやってるのかいまいちよくわからないなぁと思いつつも。月1回の面接っていうことなので、チョット構造が甘いなぁと思いながら。中断の理由も考えながら、読み進めているっていうかんじでした。  面接経過に入って。ここは特にバーッと読んでるだけですかね。学年とか、いつから身体症状があったとかはちょっと頭に入れつつ。記憶がなくなるっていうこともちょっと頭に入れながら。この辺りも問題かなぁと思いながら、私なりの見立てを考えながら、症状は読んでいってます。  「理屈優勢」って書いてあるのが一体どんなんなんやろうなぁとは思いつつ。「感情を抑えているような表情の硬さ」っていうところも、ちょっといまいち説明がよくわからないなぁと思いながらも。このキャラクターの絵っていうのが、なんか結構衝撃的というかイメージしやすい感じもしました。  治療者の課題意識っていうあたりも、ちょっと私には違和感もありつつ。治療者の自己開示っていうのもあるんだなぁと思いながら読んでいってます。  2期に入って、母子関係の話が出てきて。お母さんとの一面が出てきてるのが、これは何回目ぐらいなのかなぁっていうことはちょっと思いながら。あまり情報がないなぁっていうのを思いながら読んでました。  ただ、彼女が語った小3のときのエピソードっていうのが、かなり具体的に書かれていたので。すごく分かりやすいなと思いつつ。ただ、そこから様子が変化っていうことが書かれてあって。チョット違和感、もありつつ読み進めてます。  現実場面のAちゃんの変化っていうのが書かれていて。またそこで、自分で[Aちゃん自身が]耐える考えるっていうことができたのは、一つの成果だなぁと思いつつ。このあたりはこう自分の面接でも活かせたらいいなぁっていう思いもありながら、読み進めてました。  で、3期に入って。母子関係の崩れとか、Aちゃんがどんどんどんどん変化していったことに、家族が耐えきれなくなったんだなぁというところで。母親面接をこの人が受けるっていうところに、「あれ」と思うこともあって。ここで母子平行やって、母子を1人でやることに対しては、どんな効果が現れるだろうなというか。ちょっとあまり良くないんじゃないかなぁということは思いつつ、読み進めてました。  お母さんが割と先走る方なので。それを何とかコントロールしたりとか、違うところで話し合ったりということが必要なんじゃないかなぁと思いながら読み進めてたら。案の定、こう、お母さんがどんどんヒートアップされるかんじもあり。それに隠れてAちゃんが外界とコミュニケーション取ってるのもあり。ちょっと乖離してきてるなっていうところで、夢が入ってきて。  この夢も読めば読むほど、すごい夢というか、わかりやすい夢というか。発達[障害]の子にしては、象徴化まではされてないけど。それなりにストーリー性のあるってなったときに、やっぱりこの子ってホンマに発達[障害]なんかなぁと思いながら読んでます。  もうちょっと夢のことは私だったら聞きたいし書きたいなぁと思いつつ。最終的には母子がうまくいかなくなっての中断っていうことだったので。もったいないなというか、この後Aちゃんがどうなったのかなっていうところにも。ここはきっと考察でも問題提起なされるんだろうな、どういうふうにこの人が考えているんだろうなぁっていうところを思いながら読んでました。  で、考察に入って。Aちゃんの自己否定感の背景要因っていうことで。正直言うと、よく言われてることだなぁと思いながらの部分が多い反面、デジタル映像とかイマジネーションの欠如っていうあたりは。まあまあ納得だったりとか、こういう書き方もあるんだなぁぐらいには思ってました。あとは中枢性統合の弱さっていうあたりは、私の自分の研究でも考えていけたらなぁとは思いながら、読んでます。  親との関係についても、よくありがちっていうのと。この子が本当に発達障害なのかっていうところは、未だにこの段階でもずっと疑問になりながら、読み進めてますと。  そうですね。  そういう意味でいうと、「考察1」の最後の方も「2」のところも、そんなに言ってること変わらなかったので、かなりバーと早めに読み進めているかんじです。  親の不安っていうのはどの親にもあるので、自分の面接のことも思い起こしながら。こういうお母さんいるなーとか、こういう人いるなーとか。その人にどうやって関わったらいいかっていうところに、もうちょっと着目して考察してくれたら面白いのになぁっていうことも考えながら。ただ、一歩先っていう[に進んでいる]ところを言ってはるのは、確かにそうだなぁっていうのも思ってました。  考察3については、最初の部分は心理療法における中核的な部分やと思いますし。ただ後半が、語り手か聞き手に人生を語るっていうことの意義っていうのがまとめられていて。これもよく言われることではあるんですけど。改めて読んでみるとそうだなぁと思いながら、見ています。  最後のところに行く前に。書いてあることが、割りと面接自体とか発達障害のってよりかは、全体の心理療法に関する話がすごく多いなぁと思っていて。このあたりでちょっと集中力も切れつつあって。改めて文献を見直して、こんな人の引用をしてるんやなとか、こういう考えに基づいてるんだろうなぁっていうところを、ちょっと読んでました。割とよく知ってる先生だったので、そうかと思いながら。  読んでも読んでも、何かすごく新しい知見かっていうとそうでもないなぁっていうのと。ちらっと『心理臨床学研究』2017年で、そうか、これで載るんかとかも考えながら読んでました。  後は、中断に関する考察がいつ出てくるんかなぁっていうところは、このあたりもずーっと考えながら読んでて。なんか唐突にユング派の話とかも出てきたり、何か、話の中でも、ターミナルとかと掛け合わせるのは面白いなって思いもありつつも。そういうふうな視点で自閉の人を見ることもできるんだなぁっていう新しい知見にもなりつつ。やっぱりちょっと違うんじゃないかなぁっていう思いもありつつ。  ちょっと生涯を通して持続する中に。ターミナルとか難治性だとやっぱり途中からあったものに対して。自閉は先天性なので。その辺りの違いとかももうちょっと話を聞きたいな読みたいなと思いながら読み進めてます。自分でも考えないといけないなっていうのは思ってました。  後は、親子関係の支援のあり方については、あんまり新しいことはないなっていうところで、パーッと読んでます。  [沈黙]  <調査者>見ているところや考えていることを発話してもらえば。  見ているところ。  全体を目で追ってるかんじなので。あんまり、このあたりはあんまり重要じゃないなと私の中では思ったので、あんまりじっくりは読んでないかんじですね。最初の入り自体が、あんまり自閉の子に対するものじゃないなとは思ったので。  このあたりから中断の話が出てきて、この辺りはちょっとしっかり読みたいなと思った部分です。面接の核になる部分かなとは思ったので。筆者の考えだったりとか思いっていうのがよく表れてるかなぁと思って読み進めてました。  で、工夫っていうところを書いてあって。後は、1人の治療者が関わったことっていうのも書いてあったんですけど。あれって思ったのは、何でじゃあ1人の治療者が親子両者に関わったことが駄目と思ったのかっていうことが書かれてないなぁっていうところは、うーんって思いながら。自分でもちょっと考えたいなぁと思いながら、ただそこを考え始めると論文を読むっていうことじゃなくなるなと思いながらも、読み進めてました。  結語に関しては、Aspergerの言葉が紹介されてて。これに関しては、初めて目にした部分だったので面白いなぁと思いながら。後はまとめなので、あまり細かくは読まず。何か、えーと、最後のところは、何が主語で何が述語でっていうのがわかりにくいなぁと思ったので。ちょっと何回か読み返しながら。きっとここでも大事なことは言ってるだろうなとは思ったので。まとめではあるんですけど、そこでもう一度、この人が言いたいことやったりとか感じたことを、もう一度頭に入れたいなと思って。ちょっとゆっくり目にじっくり目に読みました。ここは2回くらい読んだので、把握する上でも大事かなとは思って読んでます、結局。  [沈黙]  <調査者>止めましょうか?  はい。  <調査者>大丈夫ですか?  はい。大丈夫です。  そうですね。最後のところは割と重要目に読んで、もう1回頭に入れ直したっていうかんじだったので。最初と最後は割とじっくりと読んだかなっていうかんじです。