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タイトル: Severe hypertension and tachycardia associated with pancuronium bromide in a patient with asymptomatic pheochromocytoma
その他のタイトル: Pancuronium bromideにて高血圧および頻脈発作をきたした無症候性褐色細胞腫の1例
著者: HIRANO, Shoji
UEKI, Osamu
MISAKI, Toshimitsu
HISAZUMI, Haruo
HAMATANI, Kazuo
MATSUBARA, Fujitsugu
MIWA, Umeo
著者名の別形: 平野, 章治
上木, 修
三崎, 俊光
久住, 治男
浜谷, 和雄
松原, 藤継
三輪, 梅夫
キーワード: Pheochromocytoma
Pancuronium bromide
Hypertension
発行日: May-1984
出版者: 泌尿器科紀要刊行会
誌名: 泌尿器科紀要
巻: 30
号: 5
開始ページ: 709
終了ページ: 713
抄録: 麻酔導入時のpancuroniumbromideの投与により著明な高血圧および頻脈をきたした興味ある無症候性褐色細胞腫の1例を報告する.症例は33歳男子で, 主訴は左副腎腫瘍の精査, 家族歴および既往歴に特記すべきことなし, 右季肋下部不快感で某医でCTスキャンを受けたところ, 左副腎腫瘍を指摘された.諸検査成績で尿中カテコラミンが軽度に上昇する以外に異常はない.7月1日手術目的で入院し, 同19日左副腎摘除術を受けた.エトレンおよび笑気で十分な全身麻酔をおこなった後, pancuronium7.5mgを筋弛緩を得るため投与したところ急激な血圧上昇(220mmHg), 2段脈, 心室性頻脈を認めた.Lidocain(R), Inderal(R), Regitine(のR)投与にて症状は消失した.手術中に特記すべき血圧の変動は認められなかった.腫瘍の重さは33.69で, 組織所見は褐色細胞腫であった.福色細胞腫における高血圧の発症機序についてはいまだ不明な点が多い.交感神経刺激作用を有するとされるpanecuroniumbromideにより高血圧症をきたしたことは本症の高血圧発症を考える上で興味深く, 若干の文献的考察を加えた.
We present a case of asymptomatic pheochromocytoma with severe hypertension and tachycardia evoked by the administration of pancuronium bromide, a nondepolarizing muscle relaxant which has been used commonly in the anesthetic management of patients with pheochromocytoma.
URI: http://hdl.handle.net/2433/118170
PubMed ID: 6475690
出現コレクション:Vol.30 No.5

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