花山天文台画像処理システム

Abstract

Kwasan Image Processing System "KIPS" は、特にドームレス太陽望遠鏡でえられた大量の写真データを解析する為に特に設計された対話型画像処理・解析システムであるが、勿論、汎用の解析にも使用出来る物である。システムの構成はPDS MICRO-10マイクロデンシトメー夕、VAX-11/750ミニコンビュー夕、456MBウインチェスタ固定ディスク、VS11カラーグラフィックターミナル等からなる。システム設計上の最重要点は、使用する天文学者が 1)写真乳剤や磁気記憶媒体等に収められたデータを、短時間で解析出来る事であり、又 2)用意されたプログラムのメニューに対話形式で応答するだけで、容易に疑似カラー画像やグラフ表示出力を求める事が出来、視覚的に且つ直感的にデータの持つ意味あいを知る事が出来る事である。システムに用意されているプログラム”PDS, KIPS, ST11"は、利用者が分光写真乾板や二次元画像、の解析に当たって、プログラムに対する熟練度や知識を必要としないのも特徴の一つである。