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himaraya_12_101.pdf | 2.03 MB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | インド、アルナーチャル・プラデーシュ州における野生食用・薬用植物利用の特徴 |
その他のタイトル: | Characteristics of Wild Edible and Medicinal Plant use in Arunachal Pradesh, India |
著者: | 小坂, 康之 https://orcid.org/0000-0002-3670-1912 (unconfirmed) Saikia, Bhaskar Mingki, Tasong Tag, Hui Riba, Tomo 安藤, 和雄 奥宮, 清人 |
著者名の別形: | Kosaka, Yasuyuki Saikia, Bhaskar Mingki, Tasong Tag, Hui Riba, Tomo Ando, Kazuo Okumiya, Kiyohito |
発行日: | 1-May-2011 |
出版者: | 京都大学ヒマラヤ研究会・人間文化研究機構 総合地球環境学研究所「高所プロジェクト」 |
誌名: | ヒマラヤ学誌 |
巻: | 12 |
開始ページ: | 101 |
終了ページ: | 116 |
抄録: | アルナーチャル・プラデーシュ州のアディ族, アパタニ族, ニシ族, メンバ族の野生食用・薬用植物利用に関する文献を総合すると, 95科234属375種の利用が確認された. そのうち, 食用植物は249種, 薬用植物は220種, 食用と薬用の両方を目的とした種は79種であり, 野生植物の食用としての摂取が同時に住民の健康維持に寄与している可能性が推察された. 薬用植物の薬効または適用する病名は79つが挙げられた. 薬用植物の中では, 胃痛に用いる種が最も多く46種, ついで傷薬・血液凝固を目的とする種が40種, 赤痢・血便が39種, 皮膚病・発疹・膿瘍が34種であった. アディ族とニシ族では下痢や赤痢・血便に用いる薬用植物の種数が多かったが, アパタニ族とメンバ族では少なかったことから, 標高2000m 前後の冷涼な高地では下痢や赤痢・血便の症状が少ないことが推察された. 実際, アルナーチャルの高地で行われた医学検診では, 下痢症を訴える受診者は非常に少なかった. 一方, 同検診では体の痛みや頭痛, 不眠の多いことが認められたが, 本稿で分析の対象とした先行研究の結果では, 低地住民であるアディ族とニシ族の方が高地住民よりもこれらの疾病に効くとされる薬用植物を多く認識していた. 今後, 医学と植物学の研究者の共同調査より, 身近な野生食用・薬用植物の摂取とその効用を分析することは, アルナーチャルの住民の健康維持をはかる上で重要だと考えられた. |
DOI: | 10.14989/HSM.12.101 |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/186088 |
出現コレクション: | 第12号 |
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