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タイトル: <解説・資料>木材の流動成形における化学処理の微視的制御
その他のタイトル: Microscopic control of chemical treatment for wood flow forming
著者: 田中, 聡一  kyouindb  KAKEN_id  orcid https://orcid.org/0000-0002-2665-4200 (unconfirmed)
著者名の別形: Tanaka, Soichi
発行日: 10-Nov-2017
出版者: 京都大学生存圏研究所
誌名: 生存圏研究
巻: 13
開始ページ: 51
終了ページ: 59
抄録: 木材の流動成形は、塊状の木材に自由に形状付与できる加工技術であり、木材の工業的利用のための新しい手法として注目されている。同技術では、成形体の形状を保持するために成形前の木材に化学処理物質を導入する必要がある。しかし化学処理木材から作った成形体は、苛酷な環境下では、変色、表面荒れ、および寸法変化を生じる。これは、木材中に処理された細胞と未処理の細胞(巨視的処理ムラ)が存在するだけでなく、細胞壁中でも処理されて安定化された箇所と未処理の不安定な箇所(微視的処理ムラ)が存在するためである。著者は、特に微視的処理ムラの解消を図る手法として、物質溶液含浸木材の養生工程(溶媒を蒸発させる工程)における細胞壁への物質拡散現象に着目した。具体的には、溶媒蒸発に直接的に関わる相対湿度(RH)と温度を操作して、細胞壁中の不安定箇所への物質拡散を促すことで、微視的処理ムラを解消できると考えた。本稿では、養生工程におけるRH・温度が物質拡散に及ぼす影響の解明を目的として、物質にポリエチレングリコール(PEG)を用いて行った研究についてまとめた。
URI: http://hdl.handle.net/2433/233103
関連リンク: https://www.rish.kyoto-u.ac.jp/introduction/publication/humanosphere_research/
出現コレクション:13号

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