<報告>精神障害・発達障害のある学生を対象とした就職活動イベントの実施 --産官学連携支援モデルの創出--

Abstract

本報告では, 障害学生の社会移行支援に関して大学や企業の動きについて報告するとともに, 京都大学高等教育アクセシビリティプラットフォームが主催した発達障害学生及び精神障害学生に対象を絞った伴走型・支援記録共有型就活イベントの実践を報告する。本イベントは計3回のマッチングイベントを中心として, 学生と大学支援担当者とで作成した自己PR 及び配慮事項を企業や就労移行支援機関と共有することで切れ目ない伴走型支援を提供するものである。本イベントには, 延べ56名の参加学生と17社の企業が参加しているように, 高い関心を得るものであった。今後, 本イベントを一つのモデルとして, 障害学生の就労移行を支援する産官学連携の取り組みが全国で広がっていくことが期待される。