ダウンロード数: 186
このアイテムのファイル:
ファイル | 記述 | サイズ | フォーマット | |
---|---|---|---|---|
nobunken_30_221.pdf | 1.16 MB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | <研究ノート>一国主義・技術主義の食料安全保障論から人々のための統合的食料安全保障論への転換 --食料主権論との接合に向けて-- |
その他のタイトル: | Shift from Nation-based and Technology-oriented Food Security to Synthetic Food Security for People: Prerequisite Inquiry for Connecting with Food Sovereignty |
著者: | 池上, 甲一 |
著者名の別形: | IKEGAMI, Koichi |
キーワード: | 食料安全保障論 世界食料会議 緑の革命 IAASTD 世界食料サミット |
発行日: | 25-Jan-2022 |
出版者: | 農耕文化研究振興会 |
誌名: | 農耕の技術と文化 |
巻: | 30 |
開始ページ: | 221 |
終了ページ: | 236 |
抄録: | 本稿の目的は、食料安全保障概念の成立の経緯とその後の変化の特徴を分析することである。その前提として、まず世界の穀物需給の動向と主要な食料生産基盤の脆弱化を指摘した。食料安全保障概念は1974年の世界食料会議において公式化されたが、そのことは同年の世界食料危機と対応するものであったから、国をベースに、とくに緑の革命という技術革新による増産を図ることが食料安全保障の向上につながると理解された。一国主義的で、技術主義的な食料安全保障論の登場である。この考え方は1996年の世界食料サミットで大きく変わり、その変化は「開発のための農業知識・科学・技術の国際評価」(IAASTD)によって決定づけられた。新しい食料安全保障論はこの変化の方向性に沿い、世帯・個人レベルでの食料安全保障や文化的側面の重要性、小規模農業、先住民などの支援、資源利用の持続性を重視している。すなわち、人間ベースの統合的食料安全保障論に転換しているのである。 |
記述: | 〈特集〉アフリカ食文化研究の新展開 |
著作権等: | 許諾条件により本文は2023-01-25に公開 |
DOI: | 10.14989/nobunken_30_221 |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/278683 |
関連リンク: | https://www.nobunken.org/30-2021-1 |
出現コレクション: | 第30号 |
このリポジトリに保管されているアイテムはすべて著作権により保護されています。