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nobunken_31_073.pdf | 1.77 MB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | <研究ノート>酒を食事とする人びとの食嗜好の形成 --エチオピア南部を事例として-- |
その他のタイトル: | The Study of Forming Food Preference of Those Peoples Who Live on Alcoholic Beverages in Southern Ethiopia |
著者: | 砂野, 唯 |
著者名の別形: | SUNANO, Yui |
キーワード: | 食文化 食生活 食育 好き嫌い 子供 栄養 |
発行日: | 25-Jul-2022 |
出版者: | 農耕文化研究振興会 |
誌名: | 農耕の技術と文化 |
巻: | 31 |
開始ページ: | 73 |
終了ページ: | 91 |
抄録: | 酒は栄養価に優れ、古代や中世においては広い地域で食事とされてきた。しかし、現在、酒を食事とするのは局所的な食文化である。本稿では、酒を食事とするエチオピア南部の農耕民のデラシャとコンソの大人と子供、その近隣に暮らす人びとの食事内容や食嗜好を比較することで、どのように酒を食事とする習慣や、酒を好む嗜好が形成されていくのかを分析した。結果、酒を食事とする人もしない人も、大人も子供も、甘味や旨味を好むという共通した生得的嗜好を有していた。しかし、酒を食事とする人びとのみ、成人後は自らの酒を好む嗜好を示した。そして、彼らの社会では、子供への酒の飲み方に関する食育行為が見られた。以上より、酒を食事とする嗜好は、後天的に、学習によって形成されると言えた。酒が栄養価に優れながらも、食事とする食文化が限られるのは、社会全体としての適切な飲酒に関する知識や食育行為が共有される必要があるからだと考えられる。 |
記述: | 〈特集〉アフリカ食文化研究の新展開(続) |
著作権等: | 許諾条件により本文は2023-07-25に公開 |
DOI: | 10.14989/nobunken_31_073 |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/278688 |
関連リンク: | https://www.nobunken.org/31-2022-1 |
出現コレクション: | 第31号 |
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