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タイトル: Uterine tumor resembling ovarian sex cord tumor(UTROSCT)の一例
著者: 中川, 郁  KAKEN_name
千草, 義継  kyouindb  KAKEN_id  orcid https://orcid.org/0000-0001-9629-5912 (unconfirmed)
加藤, 寿一  KAKEN_name
仲井, 千裕  KAKEN_name
大谷, 遼子  KAKEN_name
中村, しほり  KAKEN_name
鈴木, 直宏  KAKEN_name
奈倉, 道和  KAKEN_name
中島, 正敬  KAKEN_name
キーワード: 卵巣性索腫瘍類似子宮腫瘍
拡散強調画像
免疫組織化学
妊孕性温存
発行日: 2022
出版者: 滋賀医科大学産科学婦人科学講座
誌名: 滋賀県産科婦人科雑誌
巻: 14
開始ページ: 19
終了ページ: 23
抄録: 卵巣性索腫瘍類似子宮腫瘍(Uterine Tumor Resembling Ovarian Sex Cord Tumor: UTROSCT)は、子宮に発生する非常に稀な腫瘍であり、多くは良性の経過をたどるものの、転移や再発をきたして死亡にいたる症例が報告されており、悪性に準じた対応をとるべき腫瘍である。症例は35歳女性、1妊1産。3年前に指摘されていた長径約3cmの子宮腫瘤が長径7cmに増大したことから、開腹子宮筋腫核手術を施行した。摘出した腫瘤は肉眼的には黄色を呈していた。病理組織学的には、硝子化を伴った間質に細胞質の淡明な腫瘍細胞が増殖し、索状または腺管状に配列していた。免疫組織学ではcalretinin, CD99などの卵巣性索間質性腫瘍マーカーが陽性であり、UTROSCTと診断した。UTROSCTが再発、転移をきたす可能性のある腫瘍である事実と、妊孕性温存治療を行った場合の転帰を説明したところ、本人および家族が根治的な治療を希望されたため、二期的に腹式単純子宮全摘出術、両側卵管切除術を行った。摘出子宮には、顕微鏡的にわずかにUTROSCT病変が残存していた。UTROSCTはその希少さゆえに知見が十分でなく、術前の正確な診断、妊孕性温存の可否となった。今後解決されるべき問題が残されているが、再発、転移をきたして死亡する症例もあることから、悪性腫瘍に準じた治療と経過観察にあたることが肝要である。
著作権等: 発行元の許可を得て登録しています.
URI: http://hdl.handle.net/2433/291303
出現コレクション:学術雑誌掲載論文等

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