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タイトル: The World Food Shortage in the Year 2020 and the Needed Agricultural Transformation in Japan
その他のタイトル: 予測される西暦2020年の世界食糧不足と日本農業の改革の必要性
著者: Tsujii, Hiroshi
著者名の別形: 辻井, 博
発行日: 25-Dec-1997
出版者: 京都大学大学院農学研究科生物資源経済学専攻
誌名: 京都大学生物資源経済研究
巻: 3
開始ページ: 1
終了ページ: 28
抄録: 21世紀初頭には世界は厳しい食糧不足に直面すると考えられる。この食糧不足は農産物の大輸出地帯・国であった欧米の農業政策の転換と国際農産物貿易の新しい枠組み, 農業技術進歩の限界, 農業生産の基盤である自然資源(水や農地)の賦存量の限界と質の劣化, 潅漑投資拡大の限界, 人口爆発, アジア特に中国を中心とする途上諸国の早い経済成長とそれによる食糧消費構造の変化および飼料穀物需要の爆発によって引き起こされる。本稿では先ずこれら諸要因が過去および将来にわたって世界の食糧需給にどのように作用するかを内外の文献, 統計を利用して分析する。それに基づいて, これら諸要因の影響に関する前提条件を設定し, 単純な外挿モデルで西暦2020年の世界の食糧需給を日本, 中国, インド, アジア諸国, 途上諸国, 欧米, 世界に関して予測し, 大量の不足の発生の可能性を明らかにする。この世界的食糧不足の予測の下, 日本の穀物自給率は93年の28%から2020年には21%に下落し国民の食糧の安全保障に関する不安は増大する。日本はその農林水産業と農林水産物の貿易に対する政策によって欧州諸国に比べ, 内外の環境を激しく破壊し, 国内の農林水産業や農林漁村を破壊し過ぎ, コメ輸入によってアジアに集中する5億を越える飢餓人口を危機に陥れ, これら問題を引き起すという意味で農林水産物を輸入し過ぎてきた。日本は, この輸入を抑制し内外の環境破壊を削減し, 国内での食糧, その他農林水産物の自給率を大幅に上昇させ, 世界の飢餓人口に迷惑を掛けないという点で国内での社会的合意を形成し, 自給的・循環的・低投入(LISA)的農林水産業を構築する必要があることを示す。
URI: http://hdl.handle.net/2433/54250
出現コレクション:No.3

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