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タイトル: 数量・程度を表すダケ節の統語論的特徴と解釈 : 空演算子移動分析の観点から
その他のタイトル: Syntactic features and interpretations of dake-clauses
著者: 岡田, 理恵子  KAKEN_name
著者名の別形: Okada, Rieko
発行日: 26-Dec-2003
出版者: 京都大学大学院文学研究科言語学研究室
誌名: 京都大学言語学研究
巻: 22
開始ページ: 325
終了ページ: 346
抄録: 現代日本語には次のような、節形式で数量および程度を表す表現がある.(ダケ節と呼ぶ。)(a)次郎は、[太郎が食べた]だけ、ケーキを食べた (b)[子育てに苦労した]だけ、子供がかわいいのはあたりまえだ (a)のダケ節は数量を、(b)のダケ節は程度を表している。奥津(1986)では数量、程度といった意味は語が辞書的意味として持つているものであるとされている。しかし本稿では、ダケ節が移動を伴う構文であることを示し、移動を仮定することで数量および程度の意味が導き出せることを示す。現代日本語では節形式で数量および程度を表す形式は他にも見られる。例えば以下の例である。(それぞれ、「半分」関係節、「人数」節と呼ぶ。)(c)ジョンは[ボブが家賃にec使う]半分をギャンブルに使う (d)[月曜日の会議に集まった]人数 「半分」関係節、「人数」節に関してはいくつかの先行研究があり、空演算子移動が仮定されている分析もある。これらの先行研究を基にダケ節に関して考察を加える。まず2節で「半分」関係節および「人数」節に関する先行研究を概観し、若干の訂正を加える。これらの節には遊離数量詞位置からの空演算子移動が関与していることを確認する。これをふまえ3節では、数量用法のダケ節は遊離数量詞位置からの空演算子移動が、程度用法のダケ節は程度副詞位置からの空演算子移動が関与していることを示す。また、この記述が正しいとすると、ダケ節の数量用法、程度用法という区別は辞書に登録する必要はなく、空演算子の移動前の位置の違いによって導き出せることを示す。
DOI: 10.14989/87828
URI: http://hdl.handle.net/2433/87828
出現コレクション:第22号

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