伊勢崎市民病院泌尿器科における5年間の手術統計(1998年6月～2003年5月)

Abstract

伊勢崎市民病院は病床数524床で泌尿器科常勤医師数は6名, 外来・入院患者の増加に伴い, 手術件数も増加している.5年間の手術統計を検討し, 総手術数, 特に男性に対する手術件数の増加が認められた.女性手術件数は年間100件前後で安定している.腎・腎盂・副腎の悪性疾患に伴う手術件数は各年度によって差がある.PNLはESWL導入に伴い減少し, 5年間で4件であった.尿管では尿管ステントに関する手術が多い.ESWLの導入により尿管砕石術は減少している.腎・副腎・尿管以外の後腹膜手術ではRPLNDが5年間で3件であった.膀胱全摘除術は年間5～10件程度であった.2002年9月から65歳以上の希望者に無償の前立腺癌検診が住民基本検診に加えられたため, 前立腺生検数及び全摘除術数が増加している.尿道・陰茎に対する手術は年度ごとの件数の差はあまりない.陰嚢に対する手術は停留精巣の精巣固定術が最も多かった.腹腔鏡下手術はその適応拡大に伴い増加する傾向がみられた

We reviewed the surgical statistics of the Department of Urology, Isesaki Municipal Hospital between June 1998 and May 2003. A total of 1940 surgeries were performed. These consisted of 399 surgeries on the kidney, adrenal, and pelvis, 212 on the ureter, 433 on the bladder, 256 on the prostate, 149 on the urethra and the penis, 192 on the scrotum, 255 on the arteriovenous fistula and CAPD. In September 2003, a screening program for prostate cancer was started, and the number of prostate biopsies and total prostatectomies increased. As the adaptation of many procedures to laparoscopy expanded, the number of laparoscopic surgeries increased.