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ファイル | 記述 | サイズ | フォーマット | |
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INDASWP8_v7.pdf | 1.2 MB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | インド組織部門小売業の展開と農村経済の変容 : 乳業を事例として |
その他のタイトル: | The Development of Modern Retailing and Changing Rural Economy: Focusing on Dairy Industry |
著者: | 絵所, 秀紀 ![]() |
著者名の別形: | Esho, Hideki |
発行日: | Jun-2011 |
出版者: | NIHU Program Contemporary India Area Studies (INDAS) |
誌名: | INDAS Working Papers |
巻: | 8 |
開始ページ: | 1 |
終了ページ: | 81 |
抄録: | 1991年代以降の経済自由化政策の推進によって、インド経済のグローバル化が急速に進展している。これに伴って生じたライフスタイルの変化によって、とりわけ都市では高価値食品に対する需要が増大している。ミルク加工部門に、従来の酪農協同組合に加え、民間企業や外資系企業が新規参入し、流通形態の近代化・商業化が進展してきた。情報産業技術に基づいた経営環境の整備、市場インフラの整備、市場アクセスの改善等が見られる。酪農政策もかつての「貧困削減のための酪農業の発展」という理念から、「市場志向的な近代的酪農ビジネス」へと転換した。消費革命を起点とする、これら様々な新しい動きは、農村のありかたをも大きく変えている。最も大きな変化は、インド農業を支えてきた伝統的な穀物・畜産混合制度の崩壊である。組織部門民間企業の乳業への参入によって、契約農家方式が導入されはじめ、情報産業技術を駆使したサプライチェーンの近代化が見られるようになった。これに伴い、伝統的な穀物・畜産混合制度の解体が一層促進されており、一方では土地なし農民の酪農からの退出、他方では限界農以上の農村家計における乳牛・乳水牛所有頭数の増加となってあらわれている可能性がある。また、今後農業と酪農業との分業が進展する可能性がある。 |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/147073 |
出現コレクション: | INDAS Working Papers |

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