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タイトル: <特集研究ノート>米パ関係がパキスタン経済に与える影響とパキスタン国民の反米感情 (特集 「国際関係のなかのインド」)
その他のタイトル: The Impact of the U.S.-Pakistan Relationship on the Pakistani Economy and Public Sentiments toward the U.S. in Pakistan (SPECIAL FEATURE : India in International Relations)
著者: 小田, 尚也  KAKEN_name
著者名の別形: ODA, Hisaya
発行日: Feb-2013
出版者: 人間文化研究機構地域研究推進事業「現代インド地域研究」
誌名: 現代インド研究
巻: 3
開始ページ: 115
終了ページ: 129
抄録: 本稿ではパキスタンと米国の二国間関係に焦点を当て、1対外環境に左右されるパキスタン経済の脆弱性、2米国の援助とパキスタン経済の関係、そして3パキスタン国民の反米感情の3点について概観した。開発に必要な資本を海外からの資本流入に大きく依存するパキスタン経済の脆弱性ゆえに、米国をはじめとする国際社会との関係は重要である。1960年代、80年代、そして2000年代中盤の軍事政権下、米国からの援助はパキスタン経済の成長に貢献してきた。近年、米国からの援助の相対的地位の低下が見られる。しかし、それは米国との関係が重要でないことを意味しない。国際金融機関のリソースへのアクセスを含め、パキスタン経済における米国との関係は依然重要である。一方、これまで米国はパキスタンへの関心が薄れると、経済制裁を発動し、援助の打ち切りを何度となく行ってきた。このような積年の対応や現在パキスタン領土内で行われている米軍の軍事活動により、パキスタン国民の反米感情は強い。
This paper focuses on the U.S.-Pakistan relationship and overviews (1) the influence of external environments on the vulnerability of the Pakistani economy, (2) the impact of U.S. aid on the Pakistani economy, and (3) public sentiments toward the U.S. in Pakistan. Because of the dependence on capital inflows from overseas for economic development, it is crucial for Pakistan to maintain good relations with the international community, including the US. In fact, U.S. aid positively contributed to Pakistan's economic growth in the 1960s, 80s, and mid-2000s under the military regimes. The U.S.-Pakistan relationship, however, has been a turbulent one and has oscillated as the U.S. suspended its aid to Pakistan from time to time according to its own national interest. Due to this selfishness and military actions in place now in Pakistan, a strong negative public sentiment toward the U.S. in Pakistan has been growing.
DOI: 10.14989/173744
URI: http://hdl.handle.net/2433/173744
出現コレクション:第3号

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