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frk_063_195.pdf | 1.06 MB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | アメリカ合州国における林業と環境保全運動 (3) : ニューヨーク州での保全運動の展開 |
その他のタイトル: | Forestry and Conservation Movement in the United States (3) : The Development of Conservation in the State of New York |
著者: | 伊藤, 太一 |
著者名の別形: | Ito, Taiichi |
発行日: | 20-Dec-1991 |
出版者: | 京都大学農学部附属演習林 |
誌名: | 京都大学農学部演習林報告 |
巻: | 63 |
開始ページ: | 195 |
終了ページ: | 208 |
抄録: | 自然美を評価する機運がいち早く高まったニューヨーク州では, 19世紀後半にナイアガラ瀑布とアデイロンダック山地の保全が同時に進行した。しかしながら, ナイアガラ瀑布は既に多くの人に知られた名勝となっていたため, その風致の保全が比較的円滑に受け入れられたのに対して, 広大な面積にわたり私有地が分散するアデイロンダック山地においては利害の調整が困難であった。そのため, その風致ではなく運河の水利を保全するという功利主義的な考え方から保全が始まった。しかしながら, 同様に功利的な林業は, 伐採だけの製材業と混同され, 1895年の州憲法のいわゆる「永久に自然に (forever wild)」条項で, 森林に手を加えることが一切否定された。このことからアデイロンダックの保全運動は世論を動かす論理としてはコンサベーションを目的としていたが, 運動推進者の感情にはプレザベーションの思いがあったと考えられる。 In late 19th century, the conservation movement has developed almost simultaneously both in Niagara Falls and Adirondack Mountains in the State of New York. However, while scenic conservation was relatively smoothly accepted in the Niagara Falls because of their publicity, various interests had to be considered for the Adirondack area which consist of patch works of private lands and state owned ones. For this reason, watershed protection became the main reason of the Adirondack conservation movement. However, another utilitarian activity called scientific forestry was denied in the state forests by the so-called 'forever wild' article of the state constitutions. This inconsistency suggests that the aesthetics, especially of affluent people, was real force behind the forest preservation at that time. |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/191995 |
出現コレクション: | 第63号 |
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