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タイトル: <論説>改革者ジェーン・アダムズ
その他のタイトル: <Articles>Jane Addams : The Making of Her Reform Thought
著者: 常松, 洋  KAKEN_name
著者名の別形: Tsunematsu, Hiroshi
発行日: 1-Mar-1978
出版者: 史学研究会 (京都大学文学部内)
誌名: 史林
巻: 61
号: 2
開始ページ: 240
終了ページ: 273
抄録: ジェーン・アダムズは先駆的に社会福祉思想を表明した、言わば一世代早いニュー・ディーラーだったとされる。その客観的評価を認めた上で、本稿は彼女がその理念に辿りついたプロセスを追う。それを概略すれば次のようになるだろう。まず彼女は、女性を伝統的地位に留めておこうとする社会通念への不満を、スラム街で暮すこと(セトゥルメント活動) で解決した。自己の苦境を脱出するためというこの出発点は、彼女に偏見の不在という有利な立場を保障していた。次に彼女は、貧民街での暮しを通じて、従来支配的だった自由放任主義の欠陥を鋭く認識した。そして、劣等視されてきた貧者=移民の(日々を生き延びるための) 協力的生活に、アメリカ社会を改変する手懸りを見出した。最後に彼女は、移民の連帯をより広汎に拡大させるべく努力する過程で、ボスという阻害因にぶつかる。それを取り除くための政治改革に失敗したことから、彼女は、アメリカ民主政治が機能する範囲の余りの狭さに批判的ならざるを得ず、政府に、より積極的な役割を要求するようになった。ジェーンが評価されるべきは、彼女の結論自体よりもむしろ、そこへ至る以上の様な過程だと思われる。
Jane Addams who founded Hull House, a famous settlement house, in Chicago was one of the prominent progressives as well. She has been regarded as a precursory advocate of social welfare state. In the society dominated by laissez-faire ideology, how could she get such an idea? The purpose of this article is to make it clear that it was an only alternative for Jane, who tried to solve the problems raised by an industrial, urbanized and immigrant-crowded society.
記述: 個人情報保護のため削除部分あり
DOI: 10.14989/shirin_61_240
URI: http://hdl.handle.net/2433/238413
出現コレクション:61巻2号

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