ダウンロード数: 224

このアイテムのファイル:
ファイル 記述 サイズフォーマット 
shirin_080_6_805.pdf1.88 MBAdobe PDF見る/開く
タイトル: <論説>漢代の裁判文書「爰書」 : 戍卒による売買を手掛かりに
その他のタイトル: <Articles>Yuanshu 爰書 : A Document on Legal Procedure
著者: 鷹取, 祐司  KAKEN_name
著者名の別形: TAKATORI, Yuji
発行日: 1-Nov-1997
出版者: 史学研究会 (京都大学文学部内)
誌名: 史林
巻: 80
号: 6
開始ページ: 805
終了ページ: 839
抄録: 戦国から清朝に到る中国の裁判では、被疑者に有罪を宣告する際には本人の自白が必要とされ、被疑者の自認を以て裁判は終結した。取調べが即ち審理であり、自白を得るための尋問は不可欠の手続きである。秦漢時代の裁判手続きも同様であるが、居延漢簡に見える劾状の事例には、被挙劾者が尋問されていないと思われる事例がある。一方、それと同一の挙劾内容に関して「爰書」が作成されている。この「爰書」作成は通常の裁判手続きの一部分であるから、被疑者の尋問は「爰書」作成の方法の一つに過ぎず、「爰書」こそが裁判において重要な役割を果たすと考えられる。本稿ではその「爰書」の持つ機能を、居延漢簡に見える債権回収の事例を手掛かりに考察する。債権回収において「爰書」は契約書と同等の事実保証力を持ち「紛うかた無き真実」と見なされた。かかる爰書の機能から裁判手続きを再検討してみると、従来の裁判とは異なる裁判手続きの存在が想定され得るのである。
In Chinese judicial administration, the accused's confession to a crime was indispensable to give him the verdict of guilty. Therefore, the interrogation of the accused to extract a confession from him played an important role in the legal procedure. In 'Hezhuang' documents (回状) of Han wooden strips, however, there is an example of the accused not being interrogated, but even in this case, "Yuanshu" documents was indispensable in legal procedure. Therefore in this paper, I inquire into the legal effect of "Yuanshu" documents, examining "Yuanshu" documents drawn up as part of the procedure of collecting bills, which was regarded as a legal procedure.
記述: 個人情報保護のため削除部分あり
DOI: 10.14989/shirin_80_805
URI: http://hdl.handle.net/2433/239455
出現コレクション:80巻6号

アイテムの詳細レコードを表示する

Export to RefWorks


出力フォーマット 


このリポジトリに保管されているアイテムはすべて著作権により保護されています。