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タイトル: <論説>中世後期クレタの政治指導者層におけるギリシア系家門 : スミュルナ十字軍期 (一三三〇―一三五〇) を中心に
その他のタイトル: <Articles>Οι Ελληνικες Οικογενειες στην Πολιτικη Αρχηγεια της Κρητης κατα την Περιοδο των Σταυροψοριων της Σμυρνης στα Τελη του Μεσαιωνα (1330-1350)
著者: 高田, 良太  KAKEN_name
著者名の別形: TAKADA, Ryota
発行日: 30-Nov-2009
出版者: 史学研究会 (京都大学大学院文学研究科内)
誌名: 史林
巻: 92
号: 6
開始ページ: 1017
終了ページ: 1053
抄録: 第四回十字軍後、ヴェネツィア領となったクレタの首府カンディアでは、ヴェネツィア系の入植者のみを支配者層とみなすイデオロギーが存在したが、一三四〇年代に入ると、市政を構成する家門の中にギリシア系家門が見出される。この状況は、当時の市政が直面していた対外的な危機のもと、入植者との関係を深めていたいくつかのギリシア系家門が市政に参画する経緯があったことを示す。ただし、エスニシティ間の協力的関係は、両者のアイデンティティの融合には繋がらなかった。ギリシア系家門はギリシア正教徒としての伝統的な生活を守っていたが、入植者との政治的・社会的関係に配慮してカトリック教会との関係も取り結んでいたためである。したがってカンディア市におけるエスニシティの共存を支えていたのは、マイノリティの側からの個別的かつインフォーマルな形での、法・制度・宗教心性のすりあわせであった。
DOI: 10.14989/shirin_92_1017
URI: http://hdl.handle.net/2433/240103
出現コレクション:92巻6号

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