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L.A.R_007_38.pdf | 37.37 MB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | <Articles>Secrets and Relationships in As I Lay Dying: A Study of Unorthodox Linguistic Usage |
その他のタイトル: | <論文>『死の床に横たわりて』における秘密と関係性 -言語の非伝統的な使用方法についての研究 |
著者: | MITSUNAGA, Eiko |
著者名の別形: | 光永, 英子 |
発行日: | 31-Dec-2019 |
出版者: | 京都大学大学院人間・環境学研究科思想文化論講座文芸表象論分野 |
誌名: | 文芸表象論集 |
巻: | 7 |
開始ページ: | 38 |
終了ページ: | 57 |
抄録: | ウィリアム・フォークナーの『死の床に横たわりて』は、アメリカ南部の貧農家族であるバンドレン家の人々が母親の遺体を遠くの墓地に運ぶ埋葬の旅の物語である。ここでは、モダニスト、フォークナーの実験的ともいえる、言語の伝統的でない使用法が多くみられる。たとえば代名詞でありながら指示対象が不明確な使い方や、因果関係を示す語句でありながら因果関係を不明瞭にする使い方、文脈からは出てこない唐突な文の挿入、時系列を逆転させるような時間の表現方法である。本稿では、読者に違和感を感じさせる、曖昧さへ導くような言語の歪んだ使用方法をテクストから取り出し、そのような語句の意味、効果を検討する。そして、語りには語り手の解釈が反映され言語の歪みの中に語り手の秘密が隠蔽されているというフランク・カーモードのセオリーに依拠し、テクストに見られる言語の歪みに隠された、語り手が隠蔽している秘密と、それを通して読みとれるバンドレン家の人々の関係性を探り出す。 |
DOI: | 10.14989/LAR_7_38 |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/245349 |
出現コレクション: | 第7号 |
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