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タイトル: 中國上代は封建制か都市國家か
その他のタイトル: The Age of City-states in China
著者: 宮崎, 市定  KAKEN_name
著者名の別形: Miyazaki, I.
発行日: 5-Apr-1950
出版者: 史學硏究會 (京都大學文學部内)
誌名: 史林
巻: 33
号: 2
開始ページ: 144
終了ページ: 163
抄録: 中國上代に封建制度が行われたことは事實にちがいないが、それは甚しく宗族制度によつて歪められたものであつた。また封建された國家はその本國から分離獨立しようという傾向が強い。これは封建國家が都市を中心とし、その都市の市民に自立の念が強いためであると見られる。都市は槪ね城郭を有し、恰もギリシアの都市國家のような外貌を呈する。その市民は氏族の集團によつて構成され、都市に属する耕地は氏族を單位に分配される。勞働者たる庶民は姓氏を有する市民と區別されたが都市の發展と共にこの區別が解消され、後には姓が消滅して氏ばかりとなつた。 春秋の都市は國家漣合を形成して、有力國家を覇者と仰いだが、その間に弱小國は次第に政治的自立性を失つて、戰國時代の領土國家に移行する道を開いた。春秋時代は世界史の體系の中の一環として、封建制の時代とするよりも都市國家の時代として把握する方がより適切である。
DOI: 10.14989/shirin_33_144
URI: http://hdl.handle.net/2433/248917
出現コレクション:33巻2号

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