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shirin_033_2_180.pdf | 1.29 MB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | 上代地方豪族存在形態の一考察 |
その他のタイトル: | Powerful Clans in Ancient Japan |
著者: | 横田, 健一 |
著者名の別形: | Yokota, K. |
発行日: | 5-Apr-1950 |
出版者: | 史學硏究會 (京都大學文學部内) |
誌名: | 史林 |
巻: | 33 |
号: | 2 |
開始ページ: | 180 |
終了ページ: | 200 |
抄録: | 古代都市國家なる所與の課題に對して、日本にそれが存在しなかつたが故に、その理田を示さねばならぬ。それは日本古代國家機構の中に存する。特に日本には部族的諸國家が發生してよりその對立抗爭の期間が短かく、早く強力な皇室の中央集權下に統一された。その過程、特に皇室權力構成の仕方又地方豪族のそれとの關係の仕方、地方豪族の權力構成形態等に問題がある。私は地方豪族の一例として備前東部の和氣氏の例について考えて見た。即入世紀後半から九世紀前半に於ける同氏の氏族構成を考えその氏長たる清麻呂の宮廷官僚貴族としての活動よりは、その郷土の爲にその國の國造としての政治的地位と活動、農民の爲の施策、又農民の彼に對する態度、彼の經濟力とそれによる社會事業等を考えた。次にその權威の背景をなす祖先傳承を批判しその形成過程を時代社會思潮から考え、八-九世紀の社會における皇室を中心の精神的權威とする國家權力機構の一端を考え、都市國家を生まぬ一原因を示した。 |
DOI: | 10.14989/shirin_33_180 |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/248919 |
出現コレクション: | 33巻2号 |
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