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ファイル | 記述 | サイズ | フォーマット | |
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shirin_033_3_266.pdf | 1.54 MB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | 東亞に於ける銙帶金具とその文化的意義 |
その他のタイトル: | The Ancient Belt-plaques in China, Korea and Japan |
著者: | 樋口, 隆康 ![]() |
著者名の別形: | Higuchi, T. |
発行日: | 1-Jul-1950 |
出版者: | 史學硏究會 (京都大學文學部内) |
誌名: | 史林 |
巻: | 33 |
号: | 3 |
開始ページ: | 266 |
終了ページ: | 284 |
抄録: | 中國六朝期に於ける東亞諸地域の古墳から出土の銙帶と稱する一種の革帶に透彫文樣の金屬板を飾付けた帶金具は、所謂胡族の風として古代北方文化圏にその源を有する特色の著しきものであるが、それを一文化要素として眺めるとき幾多の興昧ある問題を提出してくれる。即ち北方より先ず中國に流れ入つたとき、そこの高度に發達した漢文化に接して大きく變貌をとげた。然しその變化の對象は器自體の本質ではなくて、加飾文樣であつた。ハンガリー出土品にみるスキタイ的動物文に相通した中國的龍文が、こゝでは盛行した。所がこれが朝鮮に入っては叉別な方向への發展が行われ、東海の孤島日本に至つては、大陸の製品をそのまゝ愛用し、自らの個性を何等加えることがなかつた。この受容れ方の相違こそ、當時の三地域文化の性絡を明示するものであり、その變遷過程の中には文化傳播及借用の法則を知ることが出來るのである。 |
DOI: | 10.14989/shirin_33_266 |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/248931 |
出現コレクション: | 33巻3号 |

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