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shirin_034_1-2_790.pdf | 2.01 MB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | <海外學界紹介>アルタイ・バズイルイク第二號墳の調査 |
著者: | 角田, 文衞 |
発行日: | 1-Feb-1951 |
出版者: | 史學硏究會 (京都大學文學部内) |
誌名: | 史林 |
巻: | 34 |
号: | 1-2 |
開始ページ: | 790 |
終了ページ: | 814 |
抄録: | アルタイ地方東部のパズイルイク第一號墳は、其の墓鑛の凍結に幸されて古代遊牧社會の研究に、またとない光明を投じたが、一九四七年には、其の第二號墳が發掘された。其の出土品は、馬具に就いて劣るほかは、第一號墳より質量共に勝つていた。中でも、様々な調度や革襄、金銀製品などは高い技術を示し、また從來知られなかつた銀鏡や樂器の類が出土した。婦入の盛裝用の衣服や飾沓なども、費重な史料である。遺骸のうち男子はモンゴロイド型、婦人はユウロッペイド型に属し、此れは當時のアルタイ地方の民族問題や家族構成の問題の關明に寄興する所が多い。古墳の年代は、古くても前四世紀を遡らぬであろうが、此れが當該社會の支配階級の墳墓であることは論證される。遊牧社會にあっても、此等有力な分族は定住的生活を行つていた。この定住性の問題は、出土品に現れたアケメネス朝波斯文化の北漸の問題と共に、北方ユーラシヤ古代史の研究上に新しい課題を提供しているのである。 |
DOI: | 10.14989/shirin_34_790 |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/248987 |
出現コレクション: | 34巻1・2号 |
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