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shirin_040_5_379.pdf | 1.77 MB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | <論説>南部の再建とネグロ : 伝統的再建史解釈への一批判 |
その他のタイトル: | <Articles>Reconstruction and the Negroes |
著者: | 山岸, 義夫 |
著者名の別形: | Yamagishi, Yoshio |
発行日: | 1-Sep-1957 |
出版者: | 史学研究会 (京都大学文学部内) |
誌名: | 史林 |
巻: | 40 |
号: | 5 |
開始ページ: | 379 |
終了ページ: | 407 |
抄録: | アメリカ史上、再建の時代は第二次アメリカ革命=南北戦争の第二段階として把握さるべき重要な時期であるにもかかわらず、南部の再建の真の性格は再建史家のネグロに対する激しい人種的偏見によって見失われてきた。本稿は、再建州の中で一般に典型的再建州として把握されているサウス・カロライナをとり上げ、再建の時代に南部のネグロが政治的社会的自由の獲得、南部社会の民主化のためにいかに行動したかを考察し、伝統的再建史解釈の批判を試みんとしたものである。南部の再建は、北部急進派の支配の枠内において進められたものであるが、総じて再建諸州内部の民主的勢力、なかんずくネグロの動向によって著しく制約されている。殊にサウス・カロライナにおいては、ネグロは有能なネグロ指導層に率いられて一大勢力を結集し、民主的諸権利の獲得、州の民主的再建のために闘った。また「野蛮の文明に対する支配」として非難されてきた再建政府の事業の中にも、民主的州憲法の制定、公立学校制の樹立、税制の改革など多くの民主的成果が数えられる。南部の再建はネグロの側から見ると、南部社会の民主化の運動であり、ネグロが独立の勢力として歴史の舞台に登場せることを示すものである。 The interpretation of Reconstruction has been extremely distorted by historians' raeial prejudice toward the Negroes. This essay attempts to describe the role of the Negroes in the Reconstruction period and to revise historians' biased interpretation. After the Civil War the Negates were released from slavery and struggled for their political and social rights. Particularly in South Carolina the Negroes, led by able Negro leaders, both white and black, represented the most powerful group, and fought for democratic rights and reconstruction of the state. In spite of historians' bitter condemnation, there are such notable achievements as democratic state constitution, public school system, and reform of tax system in the Reconstruction Government. Viewed from the Negroes' side, it may safely be asserted that Reconstruction was a democratic movement of the South and in it the Negroes acted as an independent force. |
DOI: | 10.14989/shirin_40_379 |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/249312 |
出現コレクション: | 40巻5号 |
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