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タイトル: <論説>敦煌の寺戸について
その他のタイトル: <Articles>On the Ssu hu 寺戸, Selves belong to the Buddhist Temple in the Tun-huang 敦煌
著者: 竺沙, 雅章  KAKEN_name
著者名の別形: Chikusa, Masaaki
発行日: 1-Sep-1961
出版者: 史学研究会 (京都大学文学部内)
誌名: 史林
巻: 44
号: 5
開始ページ: 704
終了ページ: 737
抄録: 敦煌発見文書のなかで寺戸関係文書は数点存するが、いずれも吐蕃支配期 (七八一-八四七) のものである。そのうち未紹介の S. 542 v. 「戌年諸寺丁壮車牛役部」は敦煌金寺院の寺戸使役簿であつて、寺戸の組織と労役を知る上に貴重な資料である。それらの文書を通じて、吐蕃期の寺戸が農奴的地位にあつたことが知られる。さらに帰義軍期に入ると寺戸の制度は崩れて、梁戸などにみる新たな雇傭関係が生れた。このような寺戸制度の変遷は敦煌社会の変化を意味するとともに、唐宋変革期の課題に一つの示唆を与えるものと考える。
Among the documents found in Tun-huang 敦煌, are four about Ssu-hu 寺戸, all of which are in the period when Tibet ruled Tun-huang (781-847 A.D.). First of all, the service books of Ssu-hu in all temple of Tun-huang are in S. 542 v., which is an important resource to know the service of Ssu-hu organization at the time, and we can find that Ssu-hu in the period under Tibet control were in the state of serf. The system of Ssu-hu gave way to that of Liang-hu 梁戸 in the period of Kuei-i-chün 帰義軍 without any personal restriction, which, the transition of the Ssu-hu system, shows the change of Tun-huang society in the ninth century.
DOI: 10.14989/shirin_44_704
URI: http://hdl.handle.net/2433/249590
出現コレクション:44巻5号

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