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2087-12.pdf | 1.85 MB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | 2種の確率過程を用いたがん再発の数理モデルの構築 (第14回生物数学の理論とその応用 : 構造化個体群ダイナミクスとその応用) |
その他のタイトル: | Mathematical modeling for cancer recurrence based on two different stochastic processes (Theory of Biomathematics and Its Applications XIV : Modelling and Analysis for Structured Population Dynamics and its Applications) |
著者: | 高木, 舜晟 波江野, 洋 |
著者名の別形: | Takaki, Mitsuaki Haeno, Hiroshi |
発行日: | Aug-2018 |
出版者: | 京都大学数理解析研究所 |
誌名: | 数理解析研究所講究録 |
巻: | 2087 |
開始ページ: | 93 |
終了ページ: | 102 |
抄録: | 初発のがんを治療した後に残ってしまった前癌病変、すなわちがんの一歩手前に当たる組織は、がん再発の原因となりうる。先行研究においても、がんの周辺に存在する前癌病変によって領域再発率が高まるというケースが示されている。しかし、前癌病変はがんのように識別することが容易ではないため、それを踏まえた治療方針を立てることは容易ではない。そこで、この"まだがんではない細胞"がどれほど再発に影響を与えうるか、どのようながんにおいて再発を引き起こしやすいのかを調べるためのモデルを構築した。がん化に重要な変異を1つも持たない細胞と1つだけ持つ細胞は、正常組織として合計で一定の細胞数を保つが、変異を2つ得てがん化した細胞は、その制限を無視して増殖すると仮定し、モラン過程と分枝過程を組み合わせて、突然変異の蓄積動態を追った。結果として、前癌病変が初発のガンを治療してから再発するまでの時間に与える影響が大きくなる条件を示した。今後、実データとモデルを統合することにより、再発までの期間やリスクをより正確に考慮した治療選択を行うことができるようになることが期待される。 |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/251583 |
出現コレクション: | 2087 第14回生物数学の理論とその応用 : 構造化個体群ダイナミクスとその応用 |
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