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タイトル: <資料>文化財修理時における木彫像の樹種調査 --楽浪文化財修理所の事例--
その他のタイトル: Wood identification of old wooden statues in the repair of cultural properties --Case study of the Sasanami Bunkazai Syūrisyo--
著者: 田鶴, 寿弥子  KAKEN_name
杉山, 淳司  KAKEN_name
著者名の別形: Tazuru-Mizuno, Suyako
Sugiyama, Junji
発行日: 19-Nov-2021
出版者: 京都大学生存圏研究所
誌名: 生存圏研究
巻: 17
開始ページ: 51
終了ページ: 56
抄録: 6世紀半ばに仏教が日本に伝来して以降、国内では仏像をはじめとした多くの木彫像が造像されてきた。木彫像の調査は、従来形態的特徴の比較などから編年や分類が行われてきたが、近年その科学的調査がより注目されてきている。中でも顕微鏡観察による樹種調査では、基礎的ではあるものの、文化財の本質、材料、産地などを知ることにもつながることから重要視されている。樹種調査では、文化財の背部や見えない部分などから、わずかとはいえ木片を採取する必要があり、そのことが文化財調査の障壁となってきたケースも多かった。文化財は、数十年数百年のサイクルで適切な修理が行われる必要があり、その修理の機会には、腐れや傷んだ部分を取り去り、新材に交換することも多い。このような文化財修理は、樹種識別のために必要な剥離片が得やすい絶好の機会ともいえ、文化財修理所との共同研究を行うことで、樹種データベースの獲得、樹種情報のフィードバックが可能となる。また修理における新材選択にも、有益な情報を付与できることから、非常に重要な機会であるといえる。本研究では、滋賀県大津市に位置する楽浪文化財修理所より送付された、木彫像修理中に得られた木片を樹種調査に供した。その識別結果より行った若干の考察と展望を示したい。
URI: http://hdl.handle.net/2433/267466
関連リンク: https://www.rish.kyoto-u.ac.jp/introduction/publication/humanosphere_research/
出現コレクション:17号

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