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タイトル: 流域治水と土砂動態解析
著者: 竹林, 洋史  KAKEN_name
発行日: 2022
出版者: 角 哲也
誌名: シームレスな水害リスクの軽減を目指した流域治水のための学際的研究拠点の形成
論文番号: 共同研究(拠点研究・一般推進) 2021A-02
抄録: 流域治水は, 気候変動による降雨特性の変化に対応することを想定している. 気候変動によって降雨特性が極端化した場合, 斜面崩壊及び土石流の発生頻度の増加によって, 短時間で大量の土砂が河道に流入しやすくなる. また, 降雨特性の極端化は小流域における土砂と流木による河道閉塞とそれに伴う洪水氾濫を助長するため, 土砂・洪水氾濫の発生頻度が増加すると考えられる. そのため, 土砂・洪水氾濫は, 流域治水を進めていくために対応が必要な現象である. 霞堤から氾濫原への洪水流の氾濫は, 下流域の洪水ピーク流量低減に寄与するため, 流域治水の推進において把握が必要な現象である. 霞堤から氾濫原への洪水流の氾濫時には, 土砂や流木も氾濫原に流れ込み, 洪水後の氾濫原の復旧・復興の大きな足かせとなっている. そのため, 氾濫原への土砂や流木の流入対策が必要となる. 対策としては, 氾濫原と河道の接続部の霞堤に樹林帯を設置することが考えられる. 樹林帯は, 河道から氾濫原へ流れ込む土砂や流木の多くを捕捉するため, 氾濫原での土砂や流木の氾濫を抑制できる. なお, 洪水流は樹林帯を通過して氾濫原に流入するため, 下流域の洪水ピーク流量低減効果は樹林帯を設置しても大きく低減しない. 流域治水は, 流域内の様々な貯水施設を使って下流域の洪水ピーク流量を低減させるものであるが, 洪水ピーク流量の低減は下流域の河床形状に大きな影響を与える. そのため, 洪水ピーク流量の低減によって下流域の河床形状がどのように変化するかを明らかにする必要がある.
著作権等: 許諾条件により本文は2023-04-01に公開.
URI: http://hdl.handle.net/2433/278038
出現コレクション:シームレスな水害リスクの軽減を目指した流域治水のための学際的研究拠点の形成

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