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nobunken_31_047.pdf | 1.82 MB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | <論文>コンゴ民主共和国ソンゴーラ人の料理 --域内自給による食の多様性と持続可能性-- (I アフリカ食文化の歴史と多様性) |
その他のタイトル: | Cooking of the Songola, D. R. Congo: Diversity and Sustainability of Food through Local Self-sufficiency |
著者: | 安渓, 貴子 ![]() |
著者名の別形: | ANKEI, Takako |
キーワード: | ソンゴーラ人 料理の全体像 持続可能性 食料主権 レジリエンス |
発行日: | 25-Jul-2022 |
出版者: | 農耕文化研究振興会 |
誌名: | 農耕の技術と文化 |
巻: | 31 |
開始ページ: | 47 |
終了ページ: | 71 |
抄録: | 1978年から80年にかけて8か月滞在したザイール(現コンゴ民主共和国)の森のソンゴーラ人の生活は、焼畑・採集・狩猟・漁労という生業複合と物々交換の経済によって、徒歩でほぼ20km圏内の域内自給で成り立っていた。外部から岩塩を購入するだけで、女性たちは361種の食材から多数の異なる料理を作ることができた。料理の全体像を民俗分類の方法で探った。その結果、ソンゴーラ人の食材とその料理法は、森や大河の生態認識とそこから得られる地域固有の自然資源の利用体系に深く根ざすものであることがわかった。この食文化の多様性と独自性は、ソンゴーラ人自身によってほぼすべての食材を入手できる域内自給の生活の中で、料理を多様化しようとする女性たちの努力により高められてきたものであった。内戦や構造調整政策などの危機に耐えて人々が生きのびてきた社会システムのレジリエンスを考えると、自然利用の多様性に根ざした食料主権が社会の持続可能性を高めてきたことが示唆された。このようなソンゴーラ人の知恵を日本で生かすべく、地域の生物と文化の多様性を守る食と農の再生をめざす家族農業の30年にわたる実践も紹介する。 |
記述: | 〈特集〉アフリカ食文化研究の新展開(続) |
著作権等: | 許諾条件により本文は2023-07-25に公開 |
DOI: | 10.14989/nobunken_31_047 |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/278687 |
関連リンク: | https://www.nobunken.org/31-2022-1 |
出現コレクション: | 第31号 |

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