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pfpp_074_47.pdf | 580.75 kB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | <研究論文>積極的労働市場政策構築における日本の労働市場政策の役割と課題 --非正規雇用と社会保障の問題について-- |
その他のタイトル: | <Research Paper>“The Role and Challenges of Japanese Labor Market Policies in Building Active Labor Market Policies: On the Issue of Informal Employment and Social Security” |
著者: | 高橋, 勇介 |
著者名の別形: | Takahashi, Yusuke |
発行日: | 22-Oct-2023 |
出版者: | 財政学研究会 |
誌名: | 財政と公共政策 |
巻: | 74 |
開始ページ: | 47 |
終了ページ: | 60 |
抄録: | 本稿では,フレキシキュリティ・アプローチの現状と問題点を整理したうえで,日本の労働市場の問題,セーフティネットと教育訓練の実態と問題点を探り,日本の労働市場における積極的労働市場政策の構築についての展望を示す.なお,フレキシキュリティ・アプローチについては,デンマークやスウェーデンにおいても,問題点が指摘されているが,日本においては,不本意型の非正規雇用の増加や,非正規雇用から正規雇用への労働移動が活発ではない点からも,“flexibility”の導入によって労働市場の二極化が進む可能性がある.日本においては,労働市場の変化に対応できる“security”の構築が必要であり,雇用保険制度や教育訓練など雇用セーフティネットの拡充が必要である.特に,雇用保険制度は「消極的労働市場政策」であると同時に「積極的労働市場政策」の基盤となり得る制度とも考えられるが,雇用保険制度に対する国庫負担は大きいとは言えない.また,受給期間の問題に加え,長期的失業者や非正規雇用,マルチジョブホルダーの制度からの排除,自己都合退職者の給付制限期間の長さなどの問題点も抱えてきた.一方で,教育訓練給付については,在職者も対象としており,能力開発の機会が乏しい非正規雇用への人的資本投資としても期待できると考えられ,ハローワークによる職業紹介や,ジョブカフェの設置など,非正規雇用の雇用の保護や正規雇用への転職を後押しする政策的なサポートも重要となる. |
著作権等: | 許諾条件により本文は2024-10-22に公開 |
DOI: | 10.14989/285904 |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/285904 |
出現コレクション: | 第74号 |
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