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dc.contributor.author手島, 勲矢ja
dc.contributor.alternativeTESHIMA, Isaiah (Izaya)en
dc.date.accessioned2024-06-11T01:42:16Z-
dc.date.available2024-06-11T01:42:16Z-
dc.date.issued2024-03-29-
dc.identifier.urihttp://hdl.handle.net/2433/287787-
dc.descriptionこの原稿は、スピノザ全集の『ヘブライ語文法綱要』解説(2021年秋脱稿)として書かれたが、諸般の事情により発表機会を失った。その一部分を、加筆修正することで、投稿機会を与えていただいた。ja
dc.description.abstract二つのヘブライ語文法-ディクドゥークとグラマティカ: 宗教改革の16世紀からスピノザの生きた時代17世紀にかけて、社会や政治の大きな変容の時代であったが、ヘブライ語文法をめぐる学術状況も同様であった。ヘブライ語文法は、16世紀以前は、ほぼユダヤ人学者の占有知識であった。そのユダヤの伝統的な文法知識をディクドゥーク= קוד קד という。しかし、16世紀に印刷技術が普及・発展するにつれ、ヘブライ語聖書テキストが社会に行き渡り始める。それとともに、ロイヒリンやピコ・デラ・ランドラなどのキリスト教フマニストたちは、イタリアに出かけユダヤ人教師(オバディヤ・スフォルやエリヤ・レヴィータ他など)より、ヘブライ語文法(ディクドゥーク)を直接的に学び、様々なヘブライ語テキストを読み始めている(ミュンスターとレヴィータはヘブライ語で書簡のやり取りをしている)。この様な文芸復興の一部として始まったヘブライ語文法の学習は、宗教改革のうねりとともに激化するカトリックとプロテスタントの聖書解釈論争の中で、一方で教会や神学者からは危険視されながらも、他方、ラテン語、ギリシア語とともに、西欧社会の知的前進を支える必須な教育科目として、ヘブライ語も大学のカリキュラムの中に定着していく。モーシェ・ゴシェンゴットシュタインは、この16世紀から17世紀にかけての聖書文献学の様子を観察して、クリスチャン・ヘブライストとユダヤ人の教師の関係は、三つの時期(胎生・展開・分離)に分けられると考えている。つまり、ルターの宗教改革が起きる前(15世紀末)クリスチャン・ヘブライストと言われるヘブライ語知識に興味を持つ人々・(ピコやロイヒリンやミュンスターなど)が私的にユダヤ人教師を雇い(そのユダ人教師の中にオバディア・スフォルノ、ヨセフ・デルメディゴ、やエリヤ・レヴィータなどがいる)直接にヘブライ語文法の教示を受ける時期(胎生期)が始まる。その後、宗教改革が起こり、主にプロテスタントに傾倒する学者は、ヘブライ語原典に基づいた聖書の再解釈や翻訳作業に熱心になる一方で、ディクドゥークを自分のものにして、ラテン語で学ぶヘブライ語文法と解説を充実させていく(展開期)。しかし、トレント公会議以後、1616世紀後半から1717世紀前半にかけて、カトリックとプロテスタントの分離が進むと、ユダヤ起源の聖書解釈や文法伝統(ディクドゥーク)に対して造詣を深めたクリスチャン・ヘブライストも、ユダヤ的と言われることのない、神学的に正しいキリスト教信仰告白の上に立った文法整理を必要とするようになる(分離期)。スピノザが育つ17世紀中葉は、クリスチャン・ヘブライストの考える普遍的な文法「グラマティカ」が確立した時代であった。しかし、スピノザが所属するポルトガル系ユダヤ共同体の中でのヘブライ語文法の学習は、スファラディームのディクドゥークの伝統教育であった。その後、ユダヤ社会から破門されることで、スピノザは、外部の非ユダヤ知識人との知的な交わりを深め、キリスト教徒たちのグラマティカにも出会い、二つのヘブライ語文法の伝統の微妙な認識のずれについて自覚的にならざるを得なくなったと想像させられる。したがって、スピノザ文法の体系としての分かりにくさの原因には、多分に、この当時のヘブライ語文法をめぐる二重の認識があると思われる。以下に、スピノザ文法の読者が踏まえておくべき、17世紀のオランダのキリスト教徒が理解するヘブライ語文法(グラマティカ=Grammatica Hebraea)がどのような成立プロセスを経てきたのかについて少し素描しておく。ja
dc.language.isojpn-
dc.publisher京都大学キリスト教学研究室ja
dc.publisher.alternativeFaculty of Letters, Kyoto University, Department of Christian Studiesen
dc.subject.ndc190.2-
dc.title<論文>スピノザ『ヘブライ語文法綱要』の歴史的読解のためにja
dc.title.alternative<Article>Jewish and Christian Traditions of Hebrew Grammar in Compendium Grammatices Linguae Hebraeaeen
dc.typedepartmental bulletin paper-
dc.type.niitypeDepartmental Bulletin Paper-
dc.identifier.jtitleキリスト教学研究室紀要ja
dc.identifier.volume12-
dc.identifier.spage23-
dc.identifier.epage55-
dc.textversionpublisher-
dc.sortkey02-
dc.relation.urlhttps://sites.google.com/site/kyotouchristianstudiesreports/home/%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E6%95%99%E5%AD%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%AE%A4%E7%B4%80%E8%A6%81-
dc.identifier.selfDOI10.14989/287787-
dcterms.accessRightsopen access-
dc.identifier.jtitle-alternativeThe Annual Report on Christian Studiesen
出現コレクション:第12号

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