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タイトル: [解説記事]明治初期のコレラ流行と遺体を巡る問題について
著者: 坂本, 郁人  KAKEN_name
発行日: Apr-2024
出版者: パンデミックのELSIアーカイブ化による感染症にレジリエントな社会構築
開始ページ: 1
終了ページ: 17
抄録: 感染症の流行時には遺体からの感染防止や、遺族の心情への配慮といった面から遺体の扱いがひとつの論点となる。そして感染症の流行と遺体を巡る問題を歴史的に捉える試みは、COVID-19の流行、そしてこれから起こり得る感染症の流行時に有益な視点をもたらすだろう。そこで本稿では明治初期のコレラ流行時、特に明治12年の流行において、感染者の遺体を巡って発生した問題を取り上げる。明治時代は防疫体制が整っておらず、コレラ流行に対応するために急速な整備が進められた。ここでは感染者の遺体について火葬の推奨や速やかな消毒が示されたが、それは従来通りの葬儀の実施に困難をもたらすものであった。本稿では遺体にまつわる問題として、第一に遺体の扱いや葬儀の不自由から導かれた事例を確認した後、第二に遺体の身内ではない人々が遺体を忌避することによって発生した問題を取り上げる。そして第三に、遺族と他者の間で発生する問題を考察する。
目次: はじめに [2]
1. コレラの流行と予防法 [3]
2. 明治時代の葬儀の様子 [5]
3. コレラ騒動 [6]
4. 葬儀の不自由とその反発、および政府の対応 [8]
5. 他者から見た遺体 [10]
6. 感染症と差別 [12]
おわりに [14]
DOI: 10.14989/294050
URI: http://hdl.handle.net/2433/294050
関連リンク: https://pandemic-philosophy.com/articles/
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