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タイトル: GOVERNING OF LAND SUPPLY IN BULGARIAN FARMS
その他のタイトル: 体制移行期のブルガリアにおける農地取引の状況とその規定要因
著者: Bachev, Hrabrin
Kagatsume, Masaru  KAKEN_id
著者名の別形: 加賀爪, 優
発行日: 25-Mar-2005
出版者: 京都大学大学院農学研究科生物資源経済学専攻
誌名: 京都大学生物資源経済研究
巻: 10
開始ページ: 71
終了ページ: 94
抄録: 本稿の課題は、ブルガリア農業における農地供給の支配的形態とその要因について検討することである。その際、体制移行期の農業経済の分析に、新制度経済学および取引費用経済学の分析枠組みが適用される。ブルガリアにおいて見られる農地の私的調達、協同組合形態の農地所有、商業的調達という異なる農地市場の進展と持続性について、制度的要因、農民行動に基づく要因および取引費用の要因が分析される。市場志向型の農場における農地供給に関して、異なる形態(未登録型、協同組合、農企業型など)や規模(大規模、中規模、小規模)の相対的な効率性が推計される。商業的農場の経営主から聴取されたミクロ経済データに基づいて検討した。まず第1に、種々の農場の一般的な特徴と展開について記述する。ここには、以下のものが含まれる。新しい商業的農場の種類、この経営のもとでの取引形態、市場指向型農場の進展速度、大規模農場の出現の要因、である。既存の形態の農業の制度的および取引費用面での規定要因が強調される。「第2に、商業的農場における農地取引の主要形態について検討する。ここでは、農地供給の形態(例えば、自作地、借入地、共同作付地など)、農地所有権の獲得形態(国有地返還、民有化、購入)、借入契約の拡張、農地投入の縮小の要因(売却、貸付)、などである。農地供給の支配的な形態は、取引費用と重大な制度的次元に関係することが解明された。第3に、土地供給における取引費用が分析される。以下のものが含まれる。土地供給契約の固有の特徴、地代の形態、土地取引における第三者介入の程度、および土地供給取引における諸問題。好まれる契約形態は取引の属性に依存しており、土地取引の費用を最小化し保護することを意図している。「最後に、ブルガリアの農場の拡大に対する規定要因を特定化する。土地供給の減少と商業的農場の規模の拡大は、両者とも取引費用の理由により決定されていることを証明する。現在では、販売費用、資本供給および契約履行費用が高いことが農場の拡大を制限する主要な要因である。また、多くの協同組合型農場及び中規模農場も農地を販売あるいは賃貸する相手を見出すのに多大の時間と労力を費やしている。他方、将来的に農場の発展に対する最も重要な要因は制度的環境の改善と農企業家の経営的経験に関係している。農業経営主によれば、土地供給そのものに関しては、農場発展を阻害する固有の要因は無い。
記述: この論文は農林水産省で電子化されました。
URI: http://hdl.handle.net/2433/54308
出現コレクション:No.10

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