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タイトル: 災害気候部門での20年をかえりみて
その他のタイトル: HISTORICAL REVIEW OF OUR RESEARCH ACTIVITIES RELATING TO APPLIED CLIMATOLOGY
著者: 中島, 暢太郎  KAKEN_name
著者名の別形: NAKAJIMA, Chotaro
発行日: 1-Apr-1986
出版者: 京都大学防災研究所
誌名: 京都大学防災研究所年報. A
巻: 29
号: A
開始ページ: 11
終了ページ: 18
抄録: 昭和60年度(1985)京都大学防災研究所年会にあたり, 私の退官記念講演の機会をつくって頂いたことを厚く御礼申し上げます。私の人生の約1/3を過させて頂いた防災研究所におらせて頂けるのも, あと2ケ月となりました。思い出しますと, 昭和40年(1965)の夏頃, 今は亡き速水頌一郎先生から呼び出され「防災研究所には水災害関連部門がいくつかあるが, 水災害の素因である大雨の機構やその予知を研究する部門が無いので今予算要求をしている。それが実現した時には君にも手つだってもらうかもしれない」という話をされました。ところが, 予算が内示され防災研究所の協議員会で私が教授に推せんされた3月末に再び先生の所へお伺いすると, 「今度出来る部門の名前は災害気候部門というのだ」と教えられました。そして, 災害気候部門では, それまで宇治川水理実験所の助教授であった樋口明生氏と共同で水災害関係の部門の一つとして研究をすすめて欲しいということでした。その年の秋に発刊された「防災研究所15周年小史」の巻頭言「追憶」で速水先生は, 「短期間に経過する災害現象に対しては一応の目途がついたとはいえ, 長期にわたって徐々に進行しきたる変動に対しては, われわれは全く無防備であるとさえいえます」と述べられ, 「災害気候部門の創設は, このような50年前の地球物理学教室の創始者志田順先生の夢をおそきに失したとはいえ今実現したのだ」とも書かれています。私は, 部門の創設にあたって, このような速水先生の「民族興亡の歴史を気候変動の立場から見つめて行きたい」というお考えと, 防災研究所での水災害研究グループの共同研究課題の中での気象学的考察, 特にその中でも最も重大な水災害を生ずる集中豪雨のような局地性の強い現象の研究を部門の主たる研究対象としようという考えから, 災害気候部門での研究の柱として, 「気候変動の研究」と「局地気候」の研究の2本の柱を建てました。とはいっても, 「大気循環の一般的研究」やr沿岸海洋における大気・海洋の相互作用の研究」も重要なサブテーマであると考えて, 合計次のような4本の柱を建てることとしました。すなわち1.気候変動の研究2.局地気候の研究3.大気循環の研究4.沿岸海洋における大気・海洋の相互作用の研究の4本の柱です。勿論これらは互いに独立なテーマではなく, またそれぞれのテーマのすべてについて研究することは不可能ですが, これらのテーマに関連して私たちが取り組んできた主なサブテーマについて説明したいと思います。
Research activities in the section of the "Applied Climatology" in the Disaster Prevention Re-search Institute of Kyoto University in these 20 years are classified to the following 4 large subjects.1. Studies of climatic change2. Studies of local climate3. Studies of atmospheric circulation4. Studies of air-sea interactionThe historical review of our research activities relating to these 4 large subjects are describedin this paper. This paper was reported in my final speech in our institute.
URI: http://hdl.handle.net/2433/71809
関連リンク: http://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/nenpo/nenpo.html
出現コレクション:No.29 A

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