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dyn00004_112.pdf | 554.32 kB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | Interpretation of Poetry from the Perspective of Conceptual Blending |
著者: | Narawa, Chiharu |
著者名の別形: | 楢和, 千春 |
発行日: | 10-May-2000 |
出版者: | 京都大学大学院人間・環境学研究科文化環境言語基礎論講座 |
誌名: | Dynamis : ことばと文化 |
巻: | 4 |
開始ページ: | 112 |
終了ページ: | 124 |
抄録: | 文学研究と言語学は, ことばを研究の対象にしながらも, それぞれのことばに対する関心の在りようや研究方法は大幅に異なっている。言語学の分野においては, ことばの形式を主に取り扱い, ややもすれば意味を研究対象から排除しようとする傾向があった。しかし, 近年, 言語学の新しいパラダイムとなってきた認知言語学は, ことばを単に記号表示のレベルでとらえるのではなく, 人間の認知能力と概念体系のレベルからとらえなおそうとしている。認知言語学ではメタファーを語を別の語で置き換えることではなく, 概念領域問における体系的な知識の写像であると考える。このような観点から詩とその解釈を考察すると, 詩の創造的な言語表現に用いられるメタファーの多くも, また, 日常言語表現で意識せずに用いられるメタファーと同様に人間の概念理解のレベルにおいて共通の基盤を持つことがわかる。本稿では概念体系としてのメタファー研究に先鞭をっけたLakoff and Johnson(1980)から、最近、Turnerが提唱している概念領域の複雑なネットワークモデルへの展開を概観し, 後者のモデルで取り扱われている, 概念の「ブレンディング」が詩の解釈においても重要な役割を果たしていることを考察し, 詩の解釈を文学, 言語学の区分を超えて認知的観点から研究する必要性を論じた。 |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/87658 |
出現コレクション: | Vol.4 |
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