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dc.contributor.authorNakamura, Chiyeen
dc.contributor.alternative中村, 千衛ja
dc.contributor.transcriptionナカムラ, チエja-Kana
dc.date.accessioned2009-12-02T07:05:06Z-
dc.date.available2009-12-02T07:05:06Z-
dc.date.issued2004-12-24-
dc.identifier.issn1349-7804-
dc.identifier.urihttp://hdl.handle.net/2433/87845-
dc.description.abstractアイルランド語の分裂文は[コピュラ+名詞+関係節]で成り立つ。アイルランド語では同時に[名詞+関係節]で成り立つ文も散見される。名詞句のみで成り立つという意味で、本稿ではこのような文を「名詞句文」と呼ぶ。これまで現代アイルランド語に関してなされてきた先行研究において、「名詞句文」は分裂文の文頭からコピュラが省略されることによって派生したとされてきた。しかしながら、考察してみると、現代アイルランド語の分裂文と「名詞句文」は(i)形式的な側面から、(ii)情報構造の側面から両者が交替不可能であることが分かった。形式的な面からは1.文頭に代名詞が生起した「名詞句文」は非文法的である一方で、分裂文でコピュラに後続する要素が代名詞である文は文法的であること、2.関係節内部で前置詞句の一部となっている要素が分裂文でコピュラに後続する場合に、「名詞句文」と分裂文で容認度に違いが見られること、の2点が観察できる。情報構造の面からは分裂文が[焦点+前提]から成る情報構造のみを持つ一方で、「名詞句文」は[焦点+前提]、[前提+焦点]、[焦点+焦点]、[焦点なし]の4つの情報構造を持つことが分かった。従って、現代アイルランド語では「名詞句文」は分裂文の文頭からコピュラを省略した文ではないと結論付けた。一方、歴史的な変遷に目を向けてみると、初期の古期アイルランド語において見られなかった「名詞句文」が後期の古期アイルランド語および中期アイルランド語の散文テキストに見られるようになる。これに対して分裂文はアイルランド語のすべての時代を通じて広く使われてきた。アイルランド語のコピュラ文に適用される「代名詞挿入規則」に注目すると、古期アイルランド語のデータでは随意的であったけれども、後の時代になるに従って、より義務的になったことがデータから分かる。現代アイルランド語では分裂文と「名詞句文」は異なる性質を持つけれども、歴史的な観点からは「名詞句文」は「代名詞挿入規則」が適用されなかった分裂文から派生したということを示唆した。ja
dc.format.mimetypeapplication/pdf-
dc.language.isoeng-
dc.publisher京都大学大学院文学研究科言語学研究室ja
dc.publisher.alternativeDepartmental of Linguistics, Graduate School of Letters, Kyoto Universityen
dc.subject.ndc801-
dc.titleON THE CLEFT SENTENCE AND THE 'NOMINALIZED' SENTENCE IN IRISHen
dc.title.alternativeアイルランド語の分裂文と「名詞句文」ja
dc.typedepartmental bulletin paper-
dc.type.niitypeDepartmental Bulletin Paper-
dc.identifier.ncidAA11576115-
dc.identifier.jtitle京都大学言語学研究ja
dc.identifier.volume23-
dc.identifier.spage47-
dc.identifier.epage62-
dc.textversionpublisher-
dc.sortkey04-
dc.address京都大学大学院ja
dc.identifier.selfDOI10.14989/87845-
dcterms.accessRightsopen access-
dc.identifier.pissn1349-7804-
dc.identifier.jtitle-alternativeKyoto University Linguistic Researchen
出現コレクション:第23号

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