このアイテムのアクセス数: 1637

このアイテムのファイル:
ファイル 記述 サイズフォーマット 
KJ00004711309.pdf833.86 kBAdobe PDF見る/開く
タイトル: ロドプシンの光反応ダイナミクス(第45回物性若手夏の学校(2000年度)(その2),講義ノート)
著者: 神取, 秀樹  KAKEN_name
著者名の別形: Kandori, Hideki
発行日: 20-Jan-2001
出版者: 物性研究刊行会
誌名: 物性研究
巻: 75
号: 4
開始ページ: 752
終了ページ: 766
抄録: 我々は目の中の光センサー蛋白質(ロドプシン類)を使ってものを見る。それでは、光の情報はどのようにして、視覚情報へと変換されるのであろうか?光はロドプシンに含まれる発色団分子(レチナール)によって捉えられ、この分子に構造変化をもたらす。それが蛋白質全体の変化へとつながり、細胞内増幅過程を経て、神経細胞の電気信号に変換された情報は、脳に至って視覚となる。10^<-15>秒で光の吸収が起こってから10^<-1>秒程度で視覚が発生するまでの過程において、約12桁の時間のあいだ、光の情報はロドプシン内部に保たれることになる。フェムト秒、ピコ秒、ナノ秒、マイクロ秒、ミリ秒というそれぞれの時間で起こる出来事が、これまでの詳細な研究によって明らかになりつつある。本講義においては、光の情報が時間的な階層構造の中で、どのように蛋白質の中を伝達されるのか、最新のデータを含めて紹介する。特に、フェムト秒のオーダーで起こる初期異性化反応を中心に捉え、ダイナミクスはどのように研究されてきたのか、なぜそんなに速いのか、蛋白質という反応の場はどんな役割を担っているのか、といった点について解説する。蛋白質という反応場は10^<15>(ペタ)秒のオーダーで起こる進化によって最適化されたものであり、ペタ秒の時間をかけて起こったことが、フェムト秒のダイナミクスを決定した可能性がある。
記述: この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
サブゼミ
URI: http://hdl.handle.net/2433/96927
出現コレクション:Vol.75 No.4

アイテムの詳細レコードを表示する

Export to RefWorks


出力フォーマット 


このリポジトリに保管されているアイテムはすべて著作権により保護されています。