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タイトル: Do Incentives Affect Routinized Behavior? : An experimental study.
著者: Patelli, Paolo
秋山, 英三  KAKEN_name
著者名の別形: [checking]
Akiyama, Eizo
発行日: 20-Sep-2003
出版者: 物性研究刊行会
誌名: 物性研究
巻: 80
号: 6
開始ページ: 864
終了ページ: 873
抄録: 経済的組織において構成員が共通の問題を解決する際、組織内で各自の行動をコーディネートしルーチン化する(定型の行動パターンを形成する)必要がある。ただし、ある問題の解決には多くの方法が存在する場合があり(「最適な方法」は少数しか存在しない場合でも)、このことが組織の行動様式の多様性を生みだすひとつの原因となっている。本研究の目的は、組織の行動ルーチンの形成過程と組織行動の多様性に学習の経路依存性が与える影響を分析することである。この分析のため、「Target the Two」と呼ばれるカードゲームの被験者実験を通常の実験経済学の手法に則って行った。Target the Two は、赤と黒のスーツのトランプを3枚ずつ、計6枚(赤2,赤3,赤4,黒2,黒3,黒4)を用いた2人ゲームで、2人のプレーヤーは、あるルールに従ってテーブルのカードと自分の手札を一枚ずつ交換し、「Target」と呼ばれる場所に「赤2」を置くことを共通の目的として交互に行動する。カードゲームの結果から、組織(このゲームでは2人)の行動パターンの多様性が、学習ダイナミクス-特に学習の経路依存性-によって生じることが示された。またこの経路依存性は、ゲームにおけるプレーヤーのインセンティブ構造(ゲームの利得の与え方)に強く依存することが示された。
The aim of this work is to investigate the emergence of coordination routines, and to test the effect of different incentive structures in a laboratory organization. Observing behavioral routines is problematic because they are automatic, stored in tacit memory. A controlled laboratory environment allows the observation of agent's behavior in a simulated organization consisting of two experimental subjects that have to be coordinated in order to perform a shared task.
記述: この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
URI: http://hdl.handle.net/2433/97597
出現コレクション:Vol.80 No.6

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