FreeBSD6.3R/amd64のインストール
このページでのインストール環境
テスト用サーバにCentOS 5.0をインストール。その上にVMware Server 1.0.4を入れ、以下のようなスペックの仮想マシンを構築した。
- CPU: Opteron 280
- メモリ: 1GB
- ハードディスク: 16GB
- Ethernet: Bridged
- Processors: 1
この仮想マシン上に、FreeBSD/amd64の6.3-RELEASEを新規にインストールすることにする。
インストールの準備
インストール用CD/DVD
http://www.jp.freebsd.org/mirror.html にアクセスし、ネットワーク的に近いところから、FreeBSD 6.3-RELEASEのISOファイル(6.3-RELEASE-amd64-disc1.iso)をダウンロードし、CD-Rに焼く。
BIOSの設定
必要ならば、BIOSを設定して、CD-ROMから起動できるようにする。
インストール手順
※ 画面画像をクリックすると、拡大します。
インストーラのブート画面
インストール用CD-ROM/DVD-ROMから起動すると、インストーラが起動する。
起動メニュー
1が選択されているので、そのままEnterを押す。
国・地域、キーマップの選択
各自の環境に合ったものを選択する。
インストールコースの選択
"Standard"を選択する。
スライスの作成
fdiskの確認には、OKを選択する。ハードディスク全体を使うことにしますので、"A = Use Entire Disk"を選択する。
ブートマネージャの選択
ここでは、FreeBSDだけを使うので、"Standard"を選択する。
パーティションの作成
確認のメッセージが表示されるので、"OK"。SWAPと/(ルートディレクトリ)のみを作成する(各自の方針によって、変更すること)。
インストールセットの選択
必要なものは後から入れる、という方針で、「A Minimal」を選択
インストールメディアの選択
1. CD/DVDを選択
インストールの実行
本当にインストールしてよいかの確認を求められるので、Yesを選択する。ファイルの転送状況が表示される。
インストール後の基本設定
インストールが終了すると、基本設定へと進む。
ネットワークの設定
- ネットワークデバイス:一番上にあるものを選択すればよいだろう。
- IPv6:とりあえず使用しないので"No"
- DHCP:DHCPを使用する場合には"Yes"。固定アドレスの場合には"No"
- ホスト名、IPアドレスなど:DHCPを使用する場合には、いくつかの項目は自動入力されている
- 各種ネットワーク機能:SSH loginだけは"Yes"にする
タイムゾーンの設定
No → Asia → Japan → Yesと選択する。
Linuxバイナリ、マウス、package
とりあえずマウスは使わないので、全て"No"
ユーザの作成
先にグループ"dspace"を作成してから、ユーザ"dspace"を作成する。
シェルは、sh, csh, tcshしかないので、とりあえずtcshを選ぶ(bashを使いたい場合、後からインストールして変更すればよい)。
rootのパスワード
rootのパスワードを2回入力する。
再起動
メインメニューに戻って、X Exit Installを選択。確認画面が表示されるので、CD-ROM(DVD-ROM)を取り出してから、"Yes"。
再起動し、rootでログインする。
グループの設定
インストール時に設定した、ユーザ"dspace"をwheel, operatorグループに追加する。これは、suでrootになれるようにするためであり、また、shutdownできるようにするため。
# vi /etc/group (以下のように修正) # $FreeBSD: src/etc/group,v 1.32.2.1 2006/03/06 22:23:10 rwatson Exp $ # wheel:*:0:root,dspace ... operator:*:5:root,dspace ... dspace:*:1001:
このようにすると、TeraTerm等のターミナルから、SSHを使ってユーザdspaceで遠隔操作できるようになる。また、ユーザdspaceでshutdownも可になる。
環境変数の設定
# vi /etc/csh.cshrc (以下を追加) setenv LANG en_US.UTF-8 setenv HTTP_PROXY http://proxy.hoge.ac.jp:8080 ← プロキシが必要な場合 setenv http_proxy http://proxy.hoge.ac.jp:8080 ← プロキシが必要な場合
LANGをUTF-8にするのは、xpdfの関係(詳細は調査中)。
FreeBSDのセキュリティアップデート
freebsd-updateを使うのが簡単。6.2-RELEASEから標準となった。
# freebsd-update fetch # freebsd-update install
portsツリーを最新版にする
# portsnap fetch # portsnap extract (/usr/ports/以下に展開される)
(2回目以降は) # portsnap fetch # portsnap update
portupgradeを使ってアップグレードする
portsを依存関係も考慮してアップグレードしてくれる。
# cd /usr/ports/ports-mgmt/portupgrade # make install clean
全てをアップグレードする場合
# portupgrade -a