2008年1月24日更新

FreeBSD6.3R/amd64のインストール

このページでのインストール環境

テスト用サーバにCentOS 5.0をインストール。その上にVMware Server 1.0.4を入れ、以下のようなスペックの仮想マシンを構築した。

  • CPU: Opteron 280
  • メモリ: 1GB
  • ハードディスク: 16GB
  • Ethernet: Bridged
  • Processors: 1

この仮想マシン上に、FreeBSD/amd64の6.3-RELEASEを新規にインストールすることにする。

インストールの準備

インストール用CD/DVD

http://www.jp.freebsd.org/mirror.html にアクセスし、ネットワーク的に近いところから、FreeBSD 6.3-RELEASEのISOファイル(6.3-RELEASE-amd64-disc1.iso)をダウンロードし、CD-Rに焼く。

BIOSの設定

必要ならば、BIOSを設定して、CD-ROMから起動できるようにする。

インストール手順

※ 画面画像をクリックすると、拡大します。

インストーラのブート画面

インストール用CD-ROM/DVD-ROMから起動すると、インストーラが起動する。

ブート画面

起動メニュー

1が選択されているので、そのままEnterを押す。

起動メニュー

国・地域、キーマップの選択

各自の環境に合ったものを選択する。

国・地域の選択 キーマップの選択

インストールコースの選択

"Standard"を選択する。

インストールコースの選択

スライスの作成

fdiskの確認には、OKを選択する。ハードディスク全体を使うことにしますので、"A = Use Entire Disk"を選択する。

スライスの作成

ブートマネージャの選択

ここでは、FreeBSDだけを使うので、"Standard"を選択する。

ブートマネージャの選択

パーティションの作成

確認のメッセージが表示されるので、"OK"。SWAPと/(ルートディレクトリ)のみを作成する(各自の方針によって、変更すること)。

パーティションの選択

インストールセットの選択

必要なものは後から入れる、という方針で、「A Minimal」を選択

インストールセットの選択

インストールメディアの選択

1. CD/DVDを選択

インストールの実行

本当にインストールしてよいかの確認を求められるので、Yesを選択する。ファイルの転送状況が表示される。

インストール後の基本設定

インストールが終了すると、基本設定へと進む。

確認画面

ネットワークの設定

  • ネットワークデバイス:一番上にあるものを選択すればよいだろう。
  • IPv6:とりあえず使用しないので"No"
  • DHCP:DHCPを使用する場合には"Yes"。固定アドレスの場合には"No"
  • ホスト名、IPアドレスなど:DHCPを使用する場合には、いくつかの項目は自動入力されている
  • 各種ネットワーク機能:SSH loginだけは"Yes"にする

タイムゾーンの設定

No → Asia → Japan → Yesと選択する。

Linuxバイナリ、マウス、package

とりあえずマウスは使わないので、全て"No"

ユーザの作成

先にグループ"dspace"を作成してから、ユーザ"dspace"を作成する。

シェルは、sh, csh, tcshしかないので、とりあえずtcshを選ぶ(bashを使いたい場合、後からインストールして変更すればよい)。

ユーザの作成

rootのパスワード

rootのパスワードを2回入力する。

再起動

メインメニューに戻って、X Exit Installを選択。確認画面が表示されるので、CD-ROM(DVD-ROM)を取り出してから、"Yes"。

再起動確認

再起動し、rootでログインする。

グループの設定

インストール時に設定した、ユーザ"dspace"をwheel, operatorグループに追加する。これは、suでrootになれるようにするためであり、また、shutdownできるようにするため。

# vi /etc/group

(以下のように修正)
# $FreeBSD: src/etc/group,v 1.32.2.1 2006/03/06 22:23:10 rwatson Exp $
#
wheel:*:0:root,dspace
 ...
operator:*:5:root,dspace
 ...
dspace:*:1001:

このようにすると、TeraTerm等のターミナルから、SSHを使ってユーザdspaceで遠隔操作できるようになる。また、ユーザdspaceでshutdownも可になる。

環境変数の設定

# vi /etc/csh.cshrc

(以下を追加)
setenv LANG en_US.UTF-8
setenv HTTP_PROXY http://proxy.hoge.ac.jp:8080 ← プロキシが必要な場合
setenv http_proxy http://proxy.hoge.ac.jp:8080 ← プロキシが必要な場合

LANGをUTF-8にするのは、xpdfの関係(詳細は調査中)。

FreeBSDのセキュリティアップデート

freebsd-updateを使うのが簡単。6.2-RELEASEから標準となった。

# freebsd-update fetch 
# freebsd-update install 

portsツリーを最新版にする

# portsnap fetch
# portsnap extract
(/usr/ports/以下に展開される)
(2回目以降は)
# portsnap fetch
# portsnap update

portupgradeを使ってアップグレードする

portsを依存関係も考慮してアップグレードしてくれる。

# cd /usr/ports/ports-mgmt/portupgrade
# make install clean

全てをアップグレードする場合

# portupgrade -a