Evaporation dynamics of clusters(4) Quantum chaos and semiclassical theory in molecular science and nuclear theory, Chaos and Nonlinear Dynamics in Quantum-Mechanical and Macroscopic Systems)

Abstract

単分子分解の統計的反応速度定数を求める際、分子を剛体と近似する方法がよく用いられる。しかし、Ar_8の分子動力学計算からクラスターのように柔らかい分子では解離反応に構造転移反応が伴う事が明らかになり、形を変えながら解離する分子をある特定の剛体として近似する事は望ましくないと考えられる。そこで、我々は構造転移を伴う解離反応を扱い得る統計的速度論を提案する。さらに、Ar_8の解離反応に於いての検証結果も紹介する。