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タイトル: 雲南省少数民族老年者の神経行動機能
その他のタイトル: Neurobehavioral Functions of Elderly People in Yunnan Minorities
著者: 和田, 知子  KAKEN_name
松林, 公蔵  KAKEN_name
藤沢, 道子  KAKEN_name
奥宮, 清人  KAKEN_name
著者名の別形: Wada, Tomoko
Matsubayashi, Kozo
Fujisawa, Michiko
Okumiya, Kiyohito
発行日: 15-May-1996
出版者: 京都大学ヒマラヤ研究会
誌名: ヒマラヤ学誌
巻: 6
開始ページ: 21
終了ページ: 27
抄録: 地域在住高齢者を対象に包括的機能の客観的評価として神経行動機能と情緒の評価としてVisual Analogue Scale(VAS)を測定し, 異なる生活習慣をもつ国内外の地域でその結果を比較検討することを目的とした. 対象は雲南省在住の60歳以上の高齢者163人(男:女=58: 105, 平均年齢70.5±5.9歳)このうちで納西族80人(男:女=26:54, 平均年齢69.8±5.6), 白族83人(男:女=32:51, 平均年齢71.2±6.2)と高知県香北町在住の75歳以上の高齢者384人(男性140, 女性244, 平均年齢77.9±5.3歳)である. 神経行動機能としてUp & GO test (以下Up & GO), Functional reach, ボタンテスト, KOHS立方体テスト簡易版(以下KOHS) の4項目と情緒的な満足度の評価としてはVisualAnalogue Scale (VAS)を用いた. 結果は以下のとうりであった. 1)今回行った4種の神経行動機能検査は雲南省, 香北町両地域で年齢との聞に有意な相関関係があり, いずれも加齢により機能が低下した. 2)雲南省の高齢者と香北町の高齢者との比較では香北町のほうが有意に対象者の年齢が高かったにもかかわらず, 4項目の神経行動機能は香北町のほうが有意に好成績であった. 3)納西族と白族の比較ではボタンテストとKOHSの2項目で民族問に有意差を認め, いずれも納西族のほうが好成績であった. 4)主観的健康度は香北のほうが有意に高かったが, 主観的幸福度は雲南のほうが有意に高かった. 神経行動機能や主観的健康度, 主観的幸福度などの地域差を生じる要因には, 経済状況や社会状況も含めた生活習慣が大きな影響を与えている可能性が示唆され, 高齢者の包括的機能と生活習慣を考えるうえで重要な基礎データとなるものと考えられた.
DOI: 10.14989/HSM.6.21
URI: http://hdl.handle.net/2433/185928
出現コレクション:第6号

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