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タイトル: 雲南省少数民族老年者の血液生化学
その他のタイトル: Blood Biochemistry of Elderly People in Yunnan Minorities
著者: 藤沢, 道子  KAKEN_name
松林, 公蔵  KAKEN_name
和田, 知子  KAKEN_name
奥宮, 清人  KAKEN_name
著者名の別形: Fujisawa, Michiko
Matsubayashi, Kozo
Wada, Tomoko
Okumiya, Kiyohito
発行日: 15-May-1996
出版者: 京都大学ヒマラヤ研究会
誌名: ヒマラヤ学誌
巻: 6
開始ページ: 15
終了ページ: 20
抄録: 雲南省少数民族2部族の老年者について, 血清脂質, 血液生化学, B型肝炎ウイルス抗原・抗体を測定し, 日本人老年者と比較検討した. 内訳は60歳以上の納西族老年者19名(調査地;麗江), 白族老年者22名(調査地;剣山)と, 壮年の納商族2名と白族11名である. 参考対照として高知県香北町在住の75歳以上の日本人老年者332名(平均80±4歳)と比較検討した. 雲南2部族の老年者と香北町の日本人老年者を対比してみると, 血清総蛋白は雲南老年者が有意に低かったが血清アルブミン値には有意差を認めなかった. 総コレステロール, HDLーコレステロール, 動脈硬化指数, リポ蛋白(a), 尿酸値のすべてにおいて, 雲南老年者は日本人老年者に比して有意の低値を示した. 雲南2部族の比較では, 都会部に住む納西族の方が農村部の白族に比して高栄養状態の傾向を認めたが有意差とはならなかった. 年齢とBMI, 血清アルブミン値は雲南と日本の両老年者において有意の負の相関を認めた. BMIと血清総蛋白, アルブミン, 総コレステロールは, 雲南老年者でも日本人老年者と同様, 有意の相関または傾向を認めたが, HDL-コレステロール, Alは雲南では日本人老年者と異なりBM!と相関しなかった. Lp(a)は雲南でも日本でもBMIと関連は認めなかった. 日本人老年者では, 年齢とLp(a)との聞には有意の関係を認めなかったが, 雲南住民では有意の相関(r=-0.286, P=0.036) を示した. 雲南住民ではHBS-Ag陽性者は54名中3名であったが, これらのHBS-Abはすべて陰性でcarrierと考えられた. HBS-Ab抗体陽性率は麗江と剣山の両地域ともに約半数をしめた. HCV抗体陽性者は, 納西族で0, 白族で3名と少なかった.
DOI: 10.14989/HSM.6.15
URI: http://hdl.handle.net/2433/185929
出現コレクション:第6号

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