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タイトル: On the Scansion of the Sequence -eyā- in the Vedic Root Aorist Optatives
その他のタイトル: -eyā-によるヴェーダの語根アオリスト希求法形式の韻律分析について
著者: Catt, Adam A.
キーワード: Rigveda /Vedic meter
scansion
optative
発行日: 25-Mar-2016
出版者: 日本印度学仏教学会
誌名: 印度学佛教學研究 : Journal of Indian and Buddhist Studies
巻: 64
号: 3
開始ページ: 1067
終了ページ: 1073
抄録: リグヴェーダにおいて-ā で終わる語根は,-eyā-による語根アオリスト希求法を形成する. 5つの語根(jñā-「知る」,dā-「与える」,dhā-「置く」,pā-「飲む」,sthā-「立つ」)から 10例が在証されている (jñeyắḥ [×1], deyām [×1], dheyām [×2], dheyur [×1], peyāḥ [×2], stheyāma [×3]). このうち, 2例 (deyām [8. 1. 5b], dheyām [5. 64. 4b]) は韻律の点から 3音節で分析されるべきと言われ,通常,この現象は喉音(laryngeal) によるものとして説明される.本論では,Maṇḍala 8 の韻律の特徴を考慮し,今まで 3音節で分析されてきた deyām(s.1.sb) に関して 2音節で分析される可能性が排除できないことを示す.この見方にしたがうと,確実に 3音節として分析されなければならない例は 1例のみ (dheyām [5. 64. 4b]) である.また,この dheyām が現れる箇所の直前の stanzaにおいて 3音節で分析される現在希求法形式 yāyām (S.64.3b) があることが注目される.dheyāmとyāyām を 3音節として扱う見方は,喉音 Hで終わる希求法接辞に後続する一人称語尾 -mが屈音化すること (-yₐām < *-yaH-m̥),および古アヴェスタ語の一人称の希求法形式 diiąm と x́iiə̄m が 2音節であることを根拠としている.しかし,讃歌 5.64の dheyām と yāyām を除いて,リグヴェーダにおいて一人称希求法の語尾 -yām が2音節として確実に分析できる例は他に存在しない.このことから, dheyāmとyāyāmの 3音節扱いは,讃歌 5.64に特化した特徴であり,讃歌内部の詩的・韻律的な要因が関与していると著者は考える.
記述: 日本語要旨は doi: 10.4259/ibk.64.3_1337 に収録。
著作権等: 発行元の許可を得て掲載しています。
URI: http://hdl.handle.net/2433/236026
DOI(出版社版): 10.4259/ibk.64.3_1067
関連リンク: https://doi.org/10.4259/ibk.64.3_1337
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