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タイトル: 古墳時代における文化の傳播 (上)
その他のタイトル: The Diffusion of Civilization in the Protohistoric Japan
著者: 小林, 行雄  KAKEN_name
著者名の別形: Kobayashi, Y.
発行日: 1-Jul-1950
出版者: 史學硏究會 (京都大學文學部内)
誌名: 史林
巻: 33
号: 3
開始ページ: 304
終了ページ: 316
抄録: わが國の古墳時代文化は畿内を中心とした地方にまず發生し、しかる後に關東や九州にも傳播したものであることはすでに認められている。その文化の傳播には時間を要するので、畿内における各文化相は、周緣地方では一二世紀ずつおくれて行われている、といふのが從來の説であつた。しかし周緣で新しい時代に古い文化が行われた樣に見えるのは、特殊な理由のある現象に限られることで、實際は周緣社會が一旦古墳の營造を必要とするようになると、周緣においても當時の畿内とほゞ同じ文化相が傳えられていたのである。したがつて文化の傳播に時間がかゝるというのは、與える側の壓力の蓄積と、受ける側の受入態勢の整備とが、ともに滿たされてはじめて文化傳播の機構が發動するということで、兩者間の距離のみが決定的な要素ではないであらう。古墳時代の九州において、畿内文化が波及するまでは、直接大陸文化を取り入れることができなかつたのも、文化を受ける側の社會組織の未發達によるものである。
DOI: 10.14989/shirin_33_304
URI: http://hdl.handle.net/2433/248933
出現コレクション:33巻3号

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