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ファイル | 記述 | サイズ | フォーマット | |
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INDASWP27.pdf | 9.29 MB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | バングラデシュにおける司法の独立と政治 --憲法第16次改正と最高裁による違憲判決を中心に-- |
その他のタイトル: | Independence of the Judiciary and Politics in Bangladesh: The Case of the Sixteenth Amendment to the Constitutio |
著者: | 浅野, 宜之 ![]() 湊, 一樹 ![]() |
著者名の別形: | Asano, Noriyuki Minato, Kazuki |
発行日: | Mar-2019 |
出版者: | NIHU Project Integrated Area Studies on South Asia (INDAS-South Asia) |
誌名: | INDAS-South Asia Working Papers |
巻: | 27 |
開始ページ: | 1 |
終了ページ: | 18 |
抄録: | バングラデシュ人民共和国憲法は、これまで16回にわたる憲法改正を経ており、そのなかでも主要な改正はバングラデシュの政治面での大きな流れと深く結びついている。最近では、2014年9月の憲法第16次改正により、最高裁裁判官を罷免する権限を議会に与えるよう変更が加えられ、司法部と政治部門の関係に大きな変化がもたらされた。しかし、同改正をめぐっては最高裁でその合憲性が争われた結果、違憲であるとの判断が司法部によって示されることとなった。本稿では、バングラデシュ憲法の司法に関連する条項とその歴史的変遷を踏まえたうえで、憲法第16次改正に対する最高裁の違憲判決の内容を検討する。最高裁判決で提示された論点からは、同改正による司法の独立の侵害を裁判所が認めており、その背景には政治部門への不信感があることが読み取れる。さらに、最高裁長官が違憲判決について政府与党から激しい非難を浴び、不可解な形で辞任するに至った経緯とその背景を整理することで、均衡と抑制の仕組みの解体を着実に淮めるアワミ連盟政権の権威主義化を象徴する事例として、憲法第16次改正をめぐる司法と政治の関係をより大きな文脈に位置づける。 |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/262570 |
関連リンク: | https://www.indas.asafas.kyoto-u.ac.jp/indaswp/ |
出現コレクション: | INDAS-South Asia Working Papers |

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