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dc.contributor.author村瀬, 雅俊ja
dc.contributor.author村瀬, 智子ja
dc.contributor.alternativeMURASE, Masatoshien
dc.contributor.alternativeMURASE, Tomokoen
dc.date.accessioned2022-03-18T07:41:02Z-
dc.date.available2022-03-18T07:41:02Z-
dc.date.issued2022-02-15-
dc.identifier.urihttp://hdl.handle.net/2433/268957-
dc.description本研究は、「京都大学研究連携基盤・未来創成学国際ユニット」(二〇一六年七月~二〇二〇年三月)による研究プロジェクト、ならびに「京都大学こころの未来研究センター」人文社会科学・文理融合的研究プロジェクト【未来創成学の挑戦 --ポストパンデミックと共創力--】(研究代表者・村瀬雅俊)による研究助成を受けて実施されました。ja
dc.description.abstract未曾有の災禍が絶えない混沌とした世界にあって、私たち人類は生まれ・育ち・老いて・死んでいく。生命還元論に基づいて二〇〇〇年に提唱した「自己・非自己循環理論」から二〇年を経た今、超学際研究への新たな展望が見えてきた。西田幾多郎の言う‘真実在’とは、私たち自身のことであり、私たちがその中で生まれ、死んでいく世界のことであった。そして、私たち人類が世界を理解するための方法論のことでもあった。「人間とは何か」、「世界とは何か」、「真理とは何か」。こうした哲学的課題の探究には、‘パラダイムシフト’が欠かせない。そのパラダイムシフトは、思索によって探究するばかりでなく、実践を通して体得し検証する必要がある。これが、私たち人類が集団においても、個人においても、時代を超えて取り組んできた‘超課題’である。しかも、その本質こそが「自己」である主体と「非自己」である客体の「循環」 --すなわち、「自己・非自己循環理論」-- であった。‘複雑な世界’を‘複雑な人間’が‘複雑な方法論’を用いることで、逆説的にすべてを‘単純に統一’して理解することができる。ここに、二十年の歳月を経て構築してきた「大統一生命理論」の基本原理がある。それは、この理論を創造する過程において必要となる方法論でもあった。その方法論こそ、複数の逆説(パラドックッス)、異なる概念間の類推(アブダクション)、多様な時間・空間スケール(フラクタル)を同時に駆使することである。実は、この三つの方法論上の特性は、冒頭に引用した文章の三つの主題 --すなわち、‘真実在における無限の対立’、‘二つの両立しない理論間の翻訳’、‘森と木の両方を捉える包括的知覚’-- と対応している。本稿では、「自己・非自己循環理論」と「大統一生命理論」について、それらの理論が創造される過程も含めて論究した。結果的には、次の三つの課題について論考することになった。第一は、「自己遡及性」である。すなわち、この複雑な方法論が二〇年前に構築した「自己・非自己循環理論」の本質へと遡及が可能である。第二は、「自己言及性」である。すなわち、その方法論を‘いま’、‘ここ’において駆使すること --本特集「日本哲学と科学」における文理融合・異分野交流・東西対話を推進すること-- によって、世界(非自己)ばかりでなく自己に対する「ものの見方」が変容する。その変容を介して、世界と自己の理解が深まり、自己への言及が可能となる。第三は、「自己超越性」である。すなわち、この方法論を用いることによって「ものの見方」が変容することは、自己自身の変容 --ひいては、自己自身を超える自己超越性-- の前提条件となる。その結果、世界に対してもこれまでとは異なる働きかけが可能となり、自己と世界(非自己)の‘新たな’循環による未来共創をもたらす。この「未来共創の哲学」という超学際的な新学術領域を構築するためには、教育や医療の現場のみならず、あらゆる領域、さらには日常・非日常的なすべての人間活動の場面において、実践と検証を積み重ねていくことが必要である。ここに‘超課題’の本質が秘められている。ja
dc.language.isojpn-
dc.publisher京都大学大学院文学研究科日本哲学史研究室ja
dc.publisher.alternativeDEPARTMENT OF JAPANESE PHILOSOPHY, GRADUATE SCHOOL OF LETTERS, KYOTO UNIVERSITYen
dc.subject.ndc121-
dc.title<特集 : 日本哲学と科学>未来共創の哲学 --「自己・非自己循環理論」の提唱から、「大統一生命理論」の構築--ja
dc.title.alternativePhilosophy of Advanced Future Studies: Construction of “A Grand Unified Life Theory” based on “Self-Non-self Circulation Theory”en
dc.typedepartmental bulletin paper-
dc.type.niitypeDepartmental Bulletin Paper-
dc.identifier.ncidAA12187527-
dc.identifier.jtitle日本哲学史研究 : 京都大学大学院文学研究科日本哲学史研究室紀要ja
dc.identifier.volume18-
dc.identifier.spage62-
dc.identifier.epage117-
dc.textversionpublisher-
dc.sortkey05-
dc.address京都大学基礎物理学研究所准教授ja
dc.address日本赤十字豊田看護大学精神看護学教授ja
dcterms.accessRightsopen access-
datacite.awardNumber.urihttp://kokoro.kyoto-u.ac.jp/2021jinsya3/-
dc.identifier.pissn2435-3647-
dc.identifier.eissn2435-7103-
dc.identifier.jtitle-alternativeStudies in Japanese Philosophy : Nihon Tetsugakushi Kenkyuen
jpcoar.funderName京都大学こころの未来研究センターja
jpcoar.awardTitle未来創成学の挑戦 --ポストパンデミックと共創力--ja
出現コレクション:第18号

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