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ファイル | 記述 | サイズ | フォーマット | |
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nobunken_30_001.pdf | 2.29 MB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | <論文>16-18世紀のエチオピア北部におけるテフの消費拡大とインジェラの成立 (I アフリカ食文化の歴史と多様性) |
その他のタイトル: | The Increase of Teff Consumption and the Birth of Injera in Northern Ethiopia during the 16th and 18th Centuries |
著者: | 石川, 博樹 ![]() |
著者名の別形: | ISHIKAWA, Hiroki |
キーワード: | エチオピア テフ インジェラ 食文化 歴史 |
発行日: | 25-Jan-2022 |
出版者: | 農耕文化研究振興会 |
誌名: | 農耕の技術と文化 |
巻: | 30 |
開始ページ: | 1 |
終了ページ: | 35 |
抄録: | アフリカ北東部に位置するエチオピアを代表する食品とされるのが、酸味のあるパンケーキ状のインジェラである。インジェラの原料として一般的であるのがイネ科の作物テフ(Eragrostis tef)である。テフのインジェラはもともとエチオピア北部の住人の食品であったが、現在エチオピアの他の民族集団にも広まっている。1世紀までにエチオピア北部に成立したアクスム王国に関する研究では、同王国においてテフが栽培されていたこと、インジェラづくりに用いられる調理器具と形状の似た陶器が6世紀頃に出現することが指摘されている。しかしアクスム王国においてテフが主食であったとする研究者はいない。その後テフのインジェラがエチオピア北部において主要な食品になった時期や経緯について、これまで十分に検討されてこなかった。本稿では、各種文字記録の分析に基づき、1520年代から約250年の間にテフを食べる習慣がエチオピア北部において広まるとともに、テフ粉の円形平焼きパンが主食になること、このような変化の中で現在のインジェラの原型となる食品が成立した可能性が高いこと、16世紀から18世紀にかけてテフの食文化上の重要性が高まった一因として、戦乱や気候変動などのために生じた飢饉の影響が考えられることを明らかにした。 |
記述: | 〈特集〉アフリカ食文化研究の新展開 |
著作権等: | 許諾条件により本文は2023-01-25に公開 |
DOI: | 10.14989/nobunken_30_001 |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/278675 |
関連リンク: | https://www.nobunken.org/30-2021-1 |
出現コレクション: | 第30号 |

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